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麒麟がくるの稲葉一鉄役は村田雄浩!有能な武将で春日局の祖父

大河ドラマ「麒麟がくる」の登場人物紹介、今回はベテラン俳優の村田雄浩さんが演じる稲葉良通を取り上げていきますね。

稲葉良通と言う名前よりも出家後の稲葉一鉄という名前の方が有名かと思います。

稲葉一鉄は、「頑固一徹」の語源となったほどの頑固者として知られます。又、大奥で権勢を奮ったあの春日局の母方のお祖父さんでもあります。

春日局の活躍の裏には、稲葉一鉄の血が流れていると思えば当然ですよね。稲葉一鉄自身もその都度仕えた主君に大きな信頼を受けるほどだったと言います。あの織田信長でさえもです。

それでは、稲葉一鉄の生涯についてまとめて紹介したいと思います。

稲葉一鉄の生涯について

稲葉一鉄(稲葉良通)の大河ドラマでの描かれ方は、斎藤義龍の一番近くで仕えている重臣で少しクセのある人物というイメージを受けました。

斎藤道三を敵とみなし斎藤義龍に忠実に尽くす・・・そんな印象!

しかし、稲葉一鉄は生涯のうちで実は主君を6名かえています。

一番、はじめの主君は美濃の守護だった「土岐頼芸」です。その後は斎藤道三、斎藤義龍、斎藤龍興、織田信長、豊臣秀吉と続きます。

まぁ、見事にその都度の権力者にうまく仕えているなと感じます。

この辺りは、先見の明があった?それとも変わり身の早い?

でもその時の主君に対して最高の働きをしてくれる武将なので、味方にとっては有難い存在ではありますよね。

ちなみに稲葉一鉄が長良川の戦いで斎藤道三ではなく斎藤義龍についたのは、身内だからというのもあるのかなと思います。

斎藤義龍の母である深芳野は、稲葉一鉄のお姉さんだからです。そうすると、義龍は甥っ子にあたりますよね。

戦国武将としての稲葉一鉄

稲葉一鉄は、美濃の国人であった稲葉通則の6番目の息子として誕生しました。

6番目という事で本来なら家督を継げませんでしたが、なぜか家督の座は一鉄のもとへ。

牧田の戦いで、父と兄全員が戦死したためです。すでに一鉄は僧侶となっていたので、家督を継ぐために還俗することになりました。

美濃の重臣時代の稲葉一鉄は、西美濃三人衆と呼ばれるほど活躍します。また、織田信長に仕えた時も姉川の戦いや長篠の戦いなど数多くの戦で功を立てます。

そういえば、本能寺の変が起きる数か月前の武田征伐の時に以前、仕えていた土岐頼芸を見つけ出し美濃に連れ帰ったのも稲葉一鉄でしたね。

本能寺の変で織田信長が亡くなると、豊臣秀吉に仕えますが、その時も秀吉のもとで功を立てて信頼厚かったと言います。

稲葉一鉄は、秀吉の家臣として享年74才の天寿を全うしました。

天寿を全うできない戦国武将の中、幸せな一生だったのではないでしょうか?

稲葉一鉄と明智光秀の関係は?

ところで、美濃斎藤家の重臣であり織田家でも同じく重臣でもあった明智光秀と稲葉一鉄の関係が気になりますよね。

明智光秀と稲葉一鉄の関係には、もう一人とても重要な人物が関係して来ます。

それが、春日局の父である斎藤利三です。

斎藤利三の嫁、つまり春日局の母は稲葉一鉄の娘です。

はじめ、斎藤利三は義理の父である一鉄に仕える家臣でしたが、明智光秀の家臣となり一鉄から離れてしまったのです。

一鉄は光秀に利三を返して欲しいと再三お願いしましたが、利三も一鉄と同様によくできる人物で明智家にとっても大切な家臣となっていたので、断られてしまいます。

そのため、今度は主君である織田信長に直訴しますが、光秀は信長の命令も聞かず・・・。この時、命令に逆らう光秀に激怒した信長が光秀のまげを掴んで引き摺りまわしたというエピソードがありこれが本能寺の変につながったという説もありますよね。

まぁ、これらのエピソードからも稲葉一鉄は織田信長に稲葉利三は明智光秀にそれぞれ大切にされていた家臣であったことが分かりますね。

本能寺の変、そして、山崎の戦いのあと、稲葉一鉄は孫娘の春日局を稲葉家に引き取り美濃清水城で一緒に暮らしました。

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