明智秀満 光秀の娘婿で信頼厚き家臣!ドラマ「敵は本能寺にあり」の主人公
朝ドラもですが、大河ドラマも新型コロナウイルスの影響で放送の一時中止が決定してしまいましたね。朝ドラ「エール」は、6月27日まで放送されますが、大河ドラマ「麒麟がくる」は6月7日で一旦、中止になってしまいます。
「麒麟がくる」の放送は、あと4回という事になりますが、収録出来てないなら仕方ないですものね。でも凄く残念です・・・そのままストーリーを削らないで欲しいなと思います。
それで、突然、話を戻して「麒麟がくる」の登場人物を紹介したいと思います。
今回取り上げるのは、明智佐馬助(あけちさまのすけ)こと明智秀満です。
明智佐馬助は、2007年のドラマ「敵は本能寺にあり」で主人公でした。その時は、市川染五郎が演じて今回の大河「麒麟がくる」での明智秀満役は、間宮祥太朗ですね。
明智秀満は明智光安の嫡男ではない!?
大河ドラマ「麒麟がくる」での明智秀満は、光秀の叔父である明智光安の嫡男として登場しています。
しかし、史料では様々な出生説があり明智秀満が明智光安の子供だという説は、今のところ本当かどうか分からないのだそうです。
明智秀満が、明智の名前を名乗るようになったのは、明智光秀の長女と結婚してからになります。その前は、三宅弥平次を名乗っていました。
勿論、明智光安の嫡男説も伝わるので、今回の大河ではそちらを採用したのでしょう。そして、父の光安とともに長良川の戦いで斎藤道三側について敗北、その後は光秀とともに浪人となったのも光安の嫡男説の言い伝え通りになります。
明智秀満は明智光秀の娘婿になる
明智光安の嫡男である説は、史実ではまだはっきりしませんが、明智光秀の娘婿であったことは確かなようです。
そして、明智光秀の信頼できる家臣の一人でした。
光秀の家臣と言えば、春日局の実父である斎藤利三が有名ですが、秀満は斎藤利三と同等、いやそれ以上の家臣であった可能性もある人物です。
光秀の娘を嫁に迎えている程なので信頼厚かったのでしょう。
明智秀満と本能寺の変
明智光秀が本能寺の変を計画して家臣に伝えたところ秀満は、その謀反を真っ先に受け入れたと伝わります。
そして、本能寺で織田信長を討ったときには先鋒を務めました。
本能寺での襲撃に成功した秀満は、そのまま信長の居城だった安土城に向かいますが、主君である明智光秀が羽柴秀吉に山崎の戦いで敗れると光秀の家族たちがいる坂本城に向かいます。
この時に有名なエピソードがあり、それが「明智左馬助の湖水渡り」です。秀満は、安土城と坂本城の間にある琵琶湖を馬で渡ったという伝説の事です。
坂本城に逃げる際、秀吉側の堀秀政と遭遇しますが、その時は戦わずに坂本城に無事に入る事が出来ました。しかし、すでに堀秀政の軍に包囲されていて負け戦になることは必然的だったので、光秀の妻子や自分の妻を刺殺してから自害したそうです。
明智秀満と堀秀政の最期のやりとり
明智秀満には様々なエピソードが残されているのですが、坂本城を包囲されて絶体絶命の時の堀秀政との最期のやりとりも有名です。
秀満は、落城するにあたり、主君の光秀が大切にしていた価値の高い茶器や刀などを目録にして敵の堀秀政(正確には一族の堀直政)に渡したと言うのです。
堀秀政に「これをやるから助けて!」というわけではなく(当たり前)、名品の数々が失われないようにと敵将であっても贈ったのでした。このあたりは、茶器とともに爆死したと伝わる松永久秀と大違いですね。
そして、これらの名品を受け取った堀直政ですが、光秀の宝物である「郷義弘の脇指」が目録に入ってなかったけど・・・と秀満に尋ねます。秀満は、「それは光秀に死んでから渡すものだから自分の腰に差しておく」と答えたそうです。
安土城を焼失させたのは明智秀満ではない!
明智秀満は、織田信長を討った後に山崎の戦いに参加せずに安土城の守りに行きましたが、その後に安土城の本丸などが焼失してしまいました。
これを明智秀満の軍の仕業だと誤解されがちですが、これは間違いなくやっていませんね。秀満は、安土城が焼失する前に退去していますので・・・。ちなみにこれは、いかにもやりそうな信長の次男である織田信雄の仕業だとか。
明智秀満は、このほかにも沢山のエピソードがあります。そういえば、数年前に明智秀満書状が発見されて話題になったことがありました。明智秀満書状には、坂本城の築城に関する指示が書いてあったそうですよ。
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