*

足利義昭 室町幕府15代将軍の最期と嫁について!駒は側室?

麒麟がくるの登場人物の中で登場シーンが多いわりにまだここで取り上げていなかった人物ということで足利義昭を取り上げます。

足利義昭は、室町幕府の第15代将軍であります。そして、約240年続いた室町幕府最後の将軍がこの足利義昭でもあります。

大河ドラマ「麒麟がくる」では、滝藤賢一さんが演じていますね。

ドラマでは駒との関係が気になりましたが、駒は架空の人物ですので、生涯において正室を持たなかったという足利義昭の生涯やエピソードについてまとめてみました。

足利義昭の生涯について

足利義昭は、1537年12月に室町幕府第12代将軍・足利義晴の息子として誕生しました。母は、兄の足利義輝と同じ慶寿院(義晴の正室)です。

将軍家の習わしで跡継ぎ以外の子供は、仏門に入ることになっていたため、次男だった義昭も興福寺の高僧となっていました。その時は、覚慶という名前を名乗っていました。

永禄の変で、兄の義輝が殺された上に母の慶寿院も自害するという憂き目に遭います。と同時に突然、舞い込んできたのが室町幕府の将軍への道です。

永禄の変では、足利義昭も危なく殺されかけますが、幽閉されていたところを三淵藤英や細川藤孝たちに助けられて脱出に無事成功したのでした。

その後、織田信長によって上洛を果たした足利義昭は、第15代将軍として就任します。最初は良好だった義昭と信長の関係ですが、次第に二人の間に亀裂が入ります。

足利義昭は、信長と敵対する戦国大名(越前の朝倉氏や甲斐の武田氏など)に呼び掛けて信長包囲網を作ったりもしますが、上手くいかず、結局は信長により京都を追放されてしまいます。

京都から追放となった足利義昭は、備後国鞆の浦に下向となります。一応、この時点で室町幕府が滅亡されたとしているようです。

足利義昭 本能寺の変から最期まで

足利義昭は、本能寺の変で織田信長が死んだあとも実は将軍職はそのままでした。

信長の次に天下人となった豊臣秀吉との関係は良好で晩年は良い話し相手を務めたそうです。紆余曲折を経て京都に帰還した後、将軍職は辞して1万石の大名となりました。1万石とはいえ待遇はとてもよかったそうで享年61才まで悠々自適に過ごせたようです。

そういえば、秀吉が義昭の養子にしてほしいと頼み込んで断られたという逸話が有名ですね。(秀吉が新しい幕府を創立したかったため)

足利義昭は僧をしていたのに突然担ぎ出されたり流浪の身分になったりと苦労の多い一生だったとは思いますが、兄・義輝のような非業の死を迎えたわけではなく特に豊臣政権になってからは良い余生だったようなので、まだ救いようがあるのかなぁと感じます。

足利義昭の嫁は駒?

大河ドラマでは、足利義昭の関係が気になっていました。

駒が義昭の愛妾になっている的な感じに見受けられましたが、史実ではどうなのか?その前に駒は架空の人物ですので、駒のような側室がいたのか注目してみました。

まず、足利義昭には正室がいません。

将軍なのに本妻がいないなんでありえない!?そう思いましたが、足利義昭の正室は本当にいなかったのです。

将軍の御台所は、近衛家から娶ることになっていましたが、関白・近衛前久の追放など絡んでそれが叶わなかったので義昭には正室がいなかった模様。

ただ、側室は何人かいたようです。

嫡男の足利義尋を産んだのが、さこの方です。彼女は、播磨国の龍野城主だった赤松政秀の娘です。そして、織田信長の養女となっていました。

養父の信長と夫の義昭が対立した後は、槇島城の戦いを経て義尋を連れて信長の元に戻りました。その後、さこの方は再婚し、義尋は信長からみると人質でしたので僧となりました。

その他の側室たちは、小宰相局、一対局、春日局、大蔵卿局、小少将局という女性達がいたようです。

・・・で、駒に当てはまる人物はいないんですよね。

ab

広告

関連記事

五徳姫の十二ヶ条の訴状とは?築山殿・松平信康との不仲原因

大河ドラマ「どうする家康」からの登場人物、紹介していそうでしていなかった五徳姫を今更ながら紹介したい

記事を読む

保科幸松(保科正之)

保科幸松(保科正之) について。 2011年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国」が、 最終回を迎

記事を読む

お万の方は徳川家康の側室で築山殿にいじめられる?どうする家康で松井玲奈が演じる

今年の大河ドラマ「どうする家康」の主人公は徳川家康です。 徳川家康は日本人の誰もが知っている歴

記事を読む

源行家 死神と言われた男の最期とは?源頼朝、源義経、源義仲の叔父

さて、本日取り上げるのは源頼朝・源義経・源義仲の叔父にあたる源行家(みなもとのゆきいえ)になります。

記事を読む

江が溺愛した徳川忠長の子供はあの松平長七郎!?

徳川家光の弟で、家光よりも出来が良く、江が溺愛したとされる徳川忠長。 最期は、家光の邪魔となり28

記事を読む

梶原景時 石橋山の戦いで敗けた源頼朝をなぜ見逃した?その後、源義経と対立

2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物の一人、中村獅童が演じる梶原景時を取り上げていきた

記事を読む

豊臣秀次 について

豊臣秀次 について。 大河ドラマ「江」の第28話の予告編で、豊臣秀次の切腹する 場面がありました

記事を読む

於大の方 徳川家康の母で実子に対しては非常に愛情深い女性

大河ドラマ「麒麟がくる」の登場人物を紹介しております。 今回は、竹千代(後の徳川家康)の生母で

記事を読む

徳川 和姫

徳川 和姫 について。 大河ドラマ「江」のヒロイン、江姫と徳川秀忠の間に 生まれた末っ子の姫が、

記事を読む

家光の側室 お玉の方

今回、取り上げるのはお玉の方、後の桂昌院です。テレビドラマ「大奥 誕生~有功・家光篇」では、KAT-

記事を読む

ab

広告

ab

広告

藤原定子 夫・一条天皇に寵愛されたが実家の没落に見舞われた悲運の皇后

母の高階貴子や清少納言は取り上げたのですが、肝心の藤原定子を取り上げて

藤原宣孝 紫式部の夫で歳の差20歳以上?結婚生活は約3年で死別する

紫式部は、源氏物語という名作を世に出しましたが、当の本人は清少納言や和

清少納言と紫式部は犬猿の仲!?2度の結婚と藤原定子への宮仕え

紫式部のライバルとして名高い清少納言を取り上げます。 大河ドラマ

藤原道長の妻 源明子は本来なら女王の身分!源倫子との格差が大きい

藤原道長には、嫡妻である源倫子のほかに妻がもう一人います。源明子と言っ

藤原実資とその妻・桐子の夫婦仲は?日記「小右記」は本当にあった

お笑いの「ロバート」秋山竜次が、大河ドラマ「光る君へ」で藤原実資を演じ

→もっと見る

PAGE TOP ↑