お市の方
公開日:
:
最終更新日:2016/02/25
大河ドラマの登場人物 お市の方, 柴田勝家, 浅井長政, 織田信長
今回、取り上げるのはヒロインの江の母である、お市の方です。
お市の方は、「戦国一の美女」など美貌に関する事で有名ですが、
織田信長の妹という事で、才気あふれる女性でもあったようです。
織田信長曰く「市が男だったなら、良き武将となったであろう」と
言わしめた程です。才色兼備の女性だったのでしょうか?
お市の方は、1547年頃生まれて1583年に亡くなっています。
37歳くらいで、非業の死を遂げたのですが、その生涯はまさに波瀾万丈。
お市の方は、織田信長の異母妹とも言われるし同腹とも言われる。
信長は、妹の中でお市を一番可愛がり、お市と3姉妹の待遇を
気に掛けていたようなので同腹の実の妹との見方が強いようです。
1567年に近江の浅井長政のもとに嫁ぎます。
織田家と浅井家の同盟のための政略結婚ですね。
政略結婚とは言え、夫婦仲がとても良くまわりがうらやむ程だったらしい。
子供にも恵まれて、茶々、初、江の3姉妹を生んだ。
浅井長政には、3姉妹の他に長男・万福丸(殺害された)と
次男・万寿丸(お坊さんになった)がいます。
万福丸は、お市の方が嫁ぐ前に出生しているので、
浅井長政の先妻の子という見方が有力です。
万寿丸は江と初との間に生まれたと言われているが、記録がない。
お市の子と言われているが、側室の子とも言われている。
長男の万福丸は、殺されてしまいましたが、万寿丸は
お市と3姉妹と共に織田信包のもとに預けられて、その後出家した。
兄・織田信長と夫・浅井長政の同盟が決裂した事により
結局、1573年に小谷城は落城して夫が自害、浅井家が滅びた。
お市の方も自害しようとしたが、夫にとめられて帰還した。
お市が信長の陣営に帰還する時、浅井軍と織田軍は一切の攻撃を
しなかったと言われています。
1582年の本能寺の変まで、もうひとりの兄の織田信包の庇護を受けて、
3姉妹と共に9年近くを静かに暮らしていたようです。
織田家の後継者争いの果て、お市の方は親子ほど歳の離れた
織田家の有力家臣だった柴田勝家と再婚のため3姉妹とともに
越前の北ノ庄に移り住む。
しかし、お市の方は再婚してわずか1年足らずで自害する事になる。
賤ヶ岳の戦いで敗れて北ノ庄は落城、勝家とともに自害する。
3姉妹は、敵方の秀吉のもとに送られる。
柴田勝家は、お市の方に逃げるように勧めたが、
「浅井落城で逃げてまたもや」と拒絶したそうです。
関連記事
-
-
藤原璋子VS藤原得子
大河ドラマ「平清盛」第5回まで放送されました。 個人的な第5回の見所は、藤原璋子(待賢門院)と鳥羽
-
-
江 初 茶々 浅井三姉妹
江 初 茶々 浅井三姉妹について。 浅井長政とお市の方の間に生まれた茶々、初、江。 通称『浅井三
-
-
亀姫 徳川家康の長女で奥平信昌の正室!その生涯は波乱万丈だった?
徳川家康と築山殿の間に生まれた亀姫にスポットを当てたいと思います。大河ドラマ「どうする家康」では、女
-
-
大久保忠世 どうする家康では小手伸也が演じる!徳川十六神将のひとり
今年の大河ドラマ「どうする家康」の登場人物ですが、当サイトでは家康の家臣を中心に紹介しています。
-
-
細川藤孝 明智光秀の盟友で細川ガラシャの義父!世渡り上手な文化人
前回は、異母兄の三淵藤英を取り上げたので、今回はその弟である細川藤孝を取り上げたいと思います。後の細
-
-
鵜殿長照 大高城での籠城戦を経て上ノ郷城で討ち死にする戦国武将
珍しく本日、2回目の更新になります。 2023年の大河ドラマ「どうする家康」に登場する歴史上の
-
-
朝倉義景の息子たち 溺愛した阿君丸と愛王丸!そして朝倉信景
大河ドラマ「麒麟がくる」では、2、3話前のストーリーだったかと思いますが、朝倉義景が嫡男だった阿君丸