待賢門院 藤原璋子
大河ドラマ「平清盛」の登場人物を紹介しています。
今回は、ぶっ飛び天然キャラの待賢門院・藤原璋子を取り上げます。
璋子は、「しょうし」ではなく「たまこ」と読むようです。
彼女は、鳥羽天皇の中宮であり、崇徳天皇と後白河天皇の生母でもあります。
あの時代、女性としては最高位に就いたわけですが、複雑な人生を歩んでいったようです。
藤原璋子を語る上で欠かせない3名の人物と絡ませて紹介します。
●白河法皇と璋子
璋子は、藤原公実の息女であったが7歳の頃父を亡くします。
その後、祇園女御の養女となり白河法皇に大変可愛がられたようです。
璋子は、絶世の美女として謳われるほど美しく成長します。
白河法皇は、璋子を女性の最高位に就けさせるべく鳥羽天皇のもとに入内させ中宮の位に就かせます。
しかし、璋子と白河法皇は男女の仲だったらしく、それは鳥羽に嫁いだ後も関係は変わらなかった。
璋子の生んだ皇子(崇徳天皇)は白河の胤であり、鳥羽を無理矢理譲位させて皇子をたった5歳で天皇の位につける。
●鳥羽上皇と璋子
璋子は鳥羽に嫁ぐ前に、摂関家の嫡男である藤原忠通との縁談が持ち上がった。
しかし、璋子の素行に噂があったので忠通の父が破断にして白河法皇の怒りを買った。
ここで気になるのが、「璋子の素行」ですが、どんな素行だったのか気になりますね。
鳥羽天皇と璋子の間には、崇徳天皇(本当は白河法皇の子)と後白河天皇ほか5男2女が誕生した。
鳥羽と璋子の関係は、白河法皇が生きている間は、何とか平穏そうにみえた。
しかし、ドラマのとおり崇徳天皇を忌み嫌った事や白河と璋子の関係に深くくすぶりがあったようです。
それでは、鳥羽は璋子をどう思っていたのか?
子供の数からいっても寵愛は受けていたと思われます。
また、璋子が亡くなる時に鳥羽が出家していた璋子の元に駆けつけて看取ったそうです。
臨終の時は、磬という仏具を打ちながら大声で泣き叫んだと言います。
●美福門院・藤原得子と璋子
これから登場する璋子のライバルで、美福門院・藤原得子です。
鳥羽が譲位後の后で璋子にかわって寵愛をうけ権勢を奮いました。
得子の生んだ皇子(近衛天皇)は、わずか生後3か月で太子に立てられ2歳で天皇の位に就きます。
それに伴い、得子は皇后に冊立されます。
今まで権勢を奮っていた璋子は、得子の登場ですべてのものを失うことになる。
璋子は得子に呪詛をかけたとの疑いを掛けられて出家することになる。
出家後、璋子はわずか3年で崩御します。
しかし、近衛天皇は夭折して結局、璋子の生んだ後白河天皇が即位する事になります。
待賢門院・藤原璋子は、不倫して不義の子を産んだことや無邪気で悪気がないところなど。
何となく平安時代の典型的なお姫様体質というか、源氏物語の中の女性なんですね。
男性から言い寄られると拒否できない、されるがままと言う感じで自分の意思がないみたいな。
美福門院とほうがよっぽと悪女だと思いますが・・・
ab
関連記事
-
-
大姫 源頼朝と北条政子の娘で婚約者の源義高を亡くし心の病になる
北条義時主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ですが、大姫の婚約者である源義高が殺害されてしまいました
-
-
松平広忠は「どうする家康」の主人公・徳川家康の父!死因は病死と暗殺説があるが真相は?
大河ドラマ「どうする家康」の主人公・徳川家康の父親である松平広忠(まつだいらひろただ)を取り上げます
-
-
毛利新介 今井翼が演じる織田信長の馬廻!本能寺の変で討死
ジャニーズを退社してからも順風満帆な今井翼さん! 休養明けですが、大河ドラマへの出演という事で
-
-
朝倉義景 織田信長に徹底マークされて滅んだ越前の守護大名
大河ドラマ「麒麟がくる」の越前編がスタートしましたね。新しい登場人物として、主人公の明智光秀が落ち延
-
-
統子内親王(むねこないしんのう)
久々に朝廷側の人物を取り上げたいと思います。 統子内親王(上西門院)という女性で、大河ドラマ「平清
-
-
源範頼 源頼朝の弟で源義経と比較されて凡将?最期は謀反・・・
源平合戦の最終章・・・源義経がついに平氏を追い詰めていくストーリーを大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では
-
-
織田信光 甥の織田信長の味方で清洲城で織田信友を討つ
織田信長の叔父さんに当たる織田信光をそういえば、まだ取り上げていなかったなぁ~と思い、今回は彼を取り
-
-
家光の側室 お玉の方
今回、取り上げるのはお玉の方、後の桂昌院です。テレビドラマ「大奥 誕生~有功・家光篇」では、KAT-
ab
- PREV
- 第3回・源平の御曹司
- NEXT
- 平宗子(池禅尼)