*

早川殿 今川氏真の正室で大河ドラマ「どうする家康」では糸という名前!

スポンサーリンク

昨日取り上げた今川氏真に続いて、その妻である早川殿を取り上げたいと思います。

大河ドラマ「どうする家康」では、女優の志田未来が演じていて名前は「」(勿論、仮名)という設定になっていますね。

それでは、早川殿はどんな人生を歩んだのか紹介していきたいと思います。

早川殿 今川氏真の正室になるまで

早川殿の出身は、相模国(現在の神奈川県)です。

そして、早川殿は北条氏康の長女ではあるが庶子であり、氏康の正室・瑞渓院(今川氏親の娘)から生まれた嫡男・北条氏政の異母姉とされてきました。

しかし、近年の研究により早川殿も北条氏康と瑞渓院の子供だと言う説が有力になってきているそうです。確かに甲相駿三国同盟を結ぶにあたって嫡出子でないと成り立たない感じもしますよね。

なぜ早川殿が長らく庶子だと思われていたかというと、瑞渓院の嫁入り時期が関わってきます。嫁入りが天文6年説から2年前にあたる天文4年説が唱えられ瑞渓院所生の子でも成り立つようになったためです。

その後、早川殿は武田氏、北条氏、今川氏の同盟関係により婚姻政策の一環として天文23年(1554年)に今川氏真と結婚することになりました。

早川殿の生年月日は分かっていないので、何歳で嫁いだかはわかりません。ただ、先述の母・瑞渓院の嫁入り時期を考えると19歳ぐらいで氏真に嫁いだ可能性大ですね。ちなみに夫となる今川氏真は天文7年生まれなので結婚当時は16歳で年下でした。

早川殿と今川氏真の婚儀は勝山記に記されており、かなり盛大だったことが分かっています。そういえば、武田信玄の娘・黄梅院が北条氏政に嫁いだ際も輿入れの行列が大変豪華だったと言いますね。いかにこの同盟が重要視されていたかが分かりますね。

三国同盟による政略結婚は、今川氏真・早川殿の夫婦以外の2組は悲劇的な結末を迎えてしまいましたが・・・。(すべて武田信玄のせい!?)

早川殿 逃避行が歩きで父・北条氏康が大激怒

早川殿のエピソードで、有名なのが歩いて逃避行した事でしょうか?

永禄11年(1568年)の12月という寒い時期に、甲斐国の武田信玄が駿河侵攻を行いました。その時に早川殿は、夫・氏真とともに遠江国の掛川城へ逃避行しました。

この逃避行の際、武田氏は早川殿の保護を怠ったために早川殿は徒歩で逃げる羽目になりました。この事を知った父の北条氏康は大激怒して武田氏との同盟を破棄してしまいました。そして、長年の宿敵だった上杉謙信との同盟に切り替えたのです。

武田氏との同盟を破るほど激怒して宿敵だった上杉氏と同盟を結ぶということは、早川殿は父にとても愛された娘だったのでしょうね。

早川殿 掛川城の戦い後の行方は?

遠江国の掛川城は、結局、徳川家康により開城を促されて今川氏真と早川殿は沼津に移ることになります。このことから今川家は統治権がすべて無くなり戦国大名として滅亡することになります。

その後、伊豆にある今川家の御料所がある大平郷に移り大平城を築きました。早川殿は元亀元年(1570年)に小田原付近の早川郷へ移ったとされています。

ここで、お分かりですね!
早川殿と言う名はここから来ているのです!!

父の北条氏康も亡くなり、最終的にこの夫妻は徳川家康を頼る事となります。京都に移り住んだあとは、江戸の品川に移り慶長18年(1613年)2月に夫よりも先に亡くなりました。

早川殿と今川氏真は、仲睦まじい夫婦だったようで、二人の間には4男1女がいます。ただ、最後に産んだ子は天正7年(1579年)なので、44歳という当時でもかなりの高齢出産でしたね。子供たちは2代将軍・徳川秀忠に仕えたようです。

スポンサーリンク

関連記事

no image

祇園女御

NHK大河ドラマ「平清盛」に出てくる登場人物を紹介していきます。 トップバッターは、祇園女御です。

記事を読む

三浦義村 山本耕史が演じる北条義時の親友でしたたかな武将

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主人公・北条義時の親友として描かれている相模国の御家人・三浦義村を今回

記事を読む

小松姫(稲姫) 本多忠勝の娘で真田信之の正室!才色兼備で男勝り?

戦国時代の姫たちの中でも人気が高い小松姫は、2023年の大河ドラマ「どうする家康」にも登場しています

記事を読む

お田鶴の方 夫の後を継いで曳馬城の女城主となる!椿姫観音菩薩

大河ドラマ「どうする家康」から久しぶりに女性の登場人物を紹介していきたいと思います。今回は、悲劇の女

記事を読む

豊臣秀次 について

豊臣秀次 について。 大河ドラマ「江」の第28話の予告編で、豊臣秀次の切腹する 場面がありました

記事を読む

源応尼 徳川家康の祖母で超絶美人!5度も嫁ぐが夫に先立たれる

はい、本日は、徳川家康の祖母である源応尼(華陽院)を取り上げますね。 大河ドラマ「麒麟がくる」

記事を読む

西郡の局 徳川家康の娶ったはじめての側室で督姫の母

徳川家康のはじめての側室と伝わる西郡の局(にしのこおりのつぼね)は、大河ドラマ「どうする家康」で北香

記事を読む

水野信元 清洲同盟の立役者だが最期は甥の徳川家康に処刑される運命!

徳川家康主人公の2023大河ドラマ「どうする家康」から登場人物を紹介しています。家臣の紹介が多かった

記事を読む

真田幸村 江

真田幸村 江 に登場! 大河ドラマ「江」の登場人物の紹介、今回は真田幸村です。 戦国大名の中です

記事を読む

紫式部の母は殺された?藤原為信女(ちやは)の死因は藤原道兼に関係なし

先週スタートの新大河ドラマ「光る君へ」、初回の最後のシーンが衝撃的でしたね。 主人公のまひろ(

記事を読む

豊臣秀長の死因や妻、描かれた小説と大河ドラマを徹底解説

2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、豊臣秀吉の弟である豊臣秀長が主

2026 大河ドラマ「豊臣兄弟!」のキャスト|ヒロイン役の永野芽郁の代役は?

2026年の大河ドラマ第65作目となる「豊臣兄弟!」は、久しぶりに戦国

藤原定子 夫・一条天皇に寵愛されたが実家の没落に見舞われた悲運の皇后

母の高階貴子や清少納言は取り上げたのですが、肝心の藤原定子を取り上げて

藤原宣孝 紫式部の夫で歳の差20歳以上?結婚生活は約3年で死別する

紫式部は、源氏物語という名作を世に出しましたが、当の本人は清少納言や和

清少納言と紫式部は犬猿の仲!?2度の結婚と藤原定子への宮仕え

紫式部のライバルとして名高い清少納言を取り上げます。 大河ドラマ

→もっと見る

PAGE TOP ↑