姫の前 北条義時の正室・比奈は後に離縁して源具親と再婚する
女優の堀田真由演じる比奈が、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に先週初登場しましたね。
比奈は、新垣結衣演じる八重と入れ替わりで登場した事からお分かりのように後に主人公・北条義時の妻となる女性です。
比奈という名は、ドラマ上のオリジナルであり一般的には姫の前と呼ばれています。また、義時と八重が夫婦だったというのは架空のものですが、姫の前は北条義時の最初の正室であったことは間違いのない事実です。
姫の前 北条義時の正室となる
姫の前は、比企一族であり鎌倉幕府の御家人だった比企朝宗の娘です。ドラマを見てて比企能員の娘だと勘違いしていましたが、一族の娘なんですよね。
ただ、父親の比企朝宗は(娘しかいないはずだった?)比企尼の実子として系図に載っていたようでそうすると姫の前は比企尼の孫になります。
比企氏は家督を比企尼の甥である比企能員が継いだりとちょっと複雑なんですよね。
また、北条義時の妻になった経緯も権力争いをしていた北条氏と比企氏が、同盟(?)を結ぶための政略結婚だと思っていたら違うようだし・・・。
姫の前が義時の妻になったのは、実は北条義時に見初められたからだそうです。しかもかなり熱烈なアプローチがあったようです。これは、ドラマ上の義時と八重の関係に似ていますね。片思いしていてやっと振り向いてもらったところが・・・。
もともと姫の前は、源頼朝の御所勤めをしている女官でした。そして、類まれな美貌で知られた姫の前は、頼朝のお気に入りでもありました。
義時は、姫の前に恋文を約1年間に渡り送り続けましたが、全然相手にして貰えなかったため見かねた頼朝が二人の仲を取り持ちます。
義時はその時に、絶対に離縁しないという文を一筆書く事になります。後にそれを破る事になりますが・・・。
義時と姫の前は1192年にようやく結婚して翌年には義時の次男・朝時が誕生します。その後に三男・重時も生まれますが1203年の比企能員の変によって夫婦関係は一変してしまいます。
姫の前 比企能員の変で北条義時と離縁する
比企能員の変では、実家の比企氏と嫁ぎ先の北条氏が争う事になりました。そして、夫の北条義時によって実家は滅亡してしまいます。
姫の前は、その直後に離縁となったようです。
その後の姫の前は、公家で歌人として名高い源具親と再婚する事になります。源具親との間に源輔通が1204年に誕生しています。その事から比企能員の変が起きてすぐに離縁してすぐに再婚した事が分かりますね。
ただ、美人薄命といいますか姫の前は再婚してから3年あまりで亡くなっています。
ちなみに北条義時も姫の前と離縁した後に伊賀朝光の娘である伊賀の方と再婚しています。伊賀の方はドラマで誰が演じるのでしょうね?北条政子と対立する役柄だけにキャストがとても気になります。
ab
関連記事
-
千姫の生涯 豊臣秀頼との夫婦愛
千姫の生涯 豊臣秀頼との夫婦愛。 大河ドラマ「江」第39話で、豊臣秀頼に側室が出来て 嫡男が誕生
-
大久保忠世 どうする家康では小手伸也が演じる!徳川十六神将のひとり
今年の大河ドラマ「どうする家康」の登場人物ですが、当サイトでは家康の家臣を中心に紹介しています。
-
織田信光 甥の織田信長の味方で清洲城で織田信友を討つ
織田信長の叔父さんに当たる織田信光をそういえば、まだ取り上げていなかったなぁ~と思い、今回は彼を取り
-
家光の側室 お玉の方
今回、取り上げるのはお玉の方、後の桂昌院です。テレビドラマ「大奥 誕生~有功・家光篇」では、KAT-
-
梶原景時 石橋山の戦いで敗けた源頼朝をなぜ見逃した?その後、源義経と対立
2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物の一人、中村獅童が演じる梶原景時を取り上げていきた
-
家光の側室 お楽の方
ドラマ「大奥 誕生~有功・家光篇」の登場人物から捨蔵を取り上げます。捨蔵のモデルは、徳川家光の側室、