崇徳天皇 呪い?
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最終更新日:2016/12/19
歴代・大河ドラマの紹介 呪い, 崇徳天皇, 後白河天皇, 怨霊
崇徳天皇は「悲運」「哀れ」という言葉が似合います。
「怨霊伝説」まである崇徳天皇はどんな人物だったのでしょうか?
鳥羽上皇と待賢門院璋子の第一皇子として生まれた崇徳天皇。
本当なら待望の跡取りとして重んじられるはすが・・・
崇徳天皇は、璋子と白河法皇が密通して生まれた子だった。
そのため父の鳥羽上皇から疎んじられて「叔父子」と呼ばれてしまう。
ここで疑問!本当に崇徳天皇は不義の子なのか?
崇徳天皇が璋子と白河法皇が密通して生まれた子である事。
鳥羽上皇が崇徳天皇を「叔父子」と呼んだ事。
これは全て「古事談」という書物にのみ記されたもので、実のところ真偽は不明です。
崇徳天皇の妻子について
ドラマでも登場しましたが、崇徳天皇は藤原聖子を中宮に娶ります。
聖子は、藤原摂関家の藤原忠通の娘です。
崇徳と聖子の仲は良かったようですが、子供は出来なかった。
しかし、崇徳が兵衛佐局という女性を寵愛して重仁親王を産んだ事により聖子の父・藤原忠通が不快感を示し、保元の乱で義理の息子である崇徳上皇に付かず後白河天皇に味方した一因でもあると言われている。
無理矢理、譲位させられる崇徳天皇
崇徳天皇は、天上人になってからも実権は、父・鳥羽上皇にあった。
そして、鳥羽上皇は寵愛する美福門院得子が体仁親王(近衛天皇)を産むと譲位を迫る。
鳥羽上皇は、自分が白河法皇にされた事をそっくりそのまま崇徳天皇にやり返すのですね。
ある意味、鳥羽上皇の白河法皇への復讐なのでしょうか?
弟・近衛天皇が若くして崩御する
近衛天皇は、17歳で崩御してしまいます。そうすると、次の天皇に誰がなるのかで新たな権力争いが勃発します。最有力候補が、崇徳上皇の息子である重仁親王でした。
しかし、美福門院得子が権力がうつるのを恐れて崇徳上皇の同母弟である後白河天皇が即位してしまう。折角、自分に権力がうつるのを期待していた崇徳上皇は望みを失ってしまう。
保元の乱に敗れる
鳥羽上皇が亡くなる事で口火をきった保元の乱ですが、崇徳上皇は後白河天皇に敗れてしまいます。そして、讃岐国に流されてしまいます。同行したのは、寵愛していた兵衛佐局などわずかだけだったそうです。そして、8年後に亡くなります。暗殺説もあるとか・・・
崇徳天皇の呪いか?怨霊伝説にせまる
悲運の崇徳天皇には実は怨霊伝説があります。
崇徳天皇が亡くなってから数年後に立て続けに大火や動乱が起こった。それだけでなく後白河天皇や藤原忠通に近い人物が相次いで亡くなっていく。貴族たちの間で、崇徳天皇と藤原頼長の怨霊のせいではないかと大きく噂になります。精神的に追い詰められた後白河法皇は、罪人扱いだった崇徳天皇や藤原頼長の位を戻して供養を行ったそうです。
崇徳天皇は、今でも怨霊のイメージが強く、有名どころでは「雨月物語」でも怨霊として描かれていますね。近代でも明治天皇が崇徳天皇の霊を京都へ帰還させるための白峯神宮を創建したり、昭和天皇も崇徳天皇八百年祭に崇徳天皇陵に勅使を遣わして式年祭を執り行いました。
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