*

阿波局 北条政子と北条義時の妹を演じるのは宮澤エマ

スポンサーリンク

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物、今回は宮澤エマ演じる実衣を紹介していきたいと思います。

実衣は、北条時政の娘であり北条政子と北条義時の妹です。大河ドラマの役柄は、お茶目で愛嬌のある感じに見受けられますね。しかし、史実は波瀾万丈に生きた女性だったようです。それでは、実衣こと後の阿波局の生涯をお読みください。

北条政子と北条義時の妹 阿波局

宮澤エマ演じる実衣は、北条時政の娘の一人です。時政には政子をはじめ娘が何人かいるのですが、「鎌倉殿の13人」での実衣は阿波局で間違いないでしょう。

阿波局の母は、伊東入道の娘であるとされていて北条義時とは確実に母親が一緒ですが、北条政子は腹違いの可能性も無きにしも非ずだそうです。(政子の母が不明な為)

ただ、阿波局は北条政子と北条義時よりも年下なので妹には変わりないでしょう。

姉・政子が源頼朝に嫁いだことで阿波局も波瀾万丈の人生を歩むことになります。

阿波局の嫁ぎ先は源頼朝の異母弟・阿野全成

阿波局は、義兄である源頼朝の異母弟である阿野全成と結婚します。阿野全成との間に阿野時元が誕生しています。

息子の時元は全成の四男でしたが、嫡男になっています。(三男の阿野頼全も阿波局が産んだ子かも?)

夫・阿野全成は後に2代将軍・源頼家により北条側についた謀反人として殺害されています。その時に阿波局も捕まりそうになりましたが、姉・政子により助けられました。

阿波局と梶原景時の変

阿波局の夫・阿野全成が殺害される3年ほど前に梶原景時の変が起きています。

梶原景時の変

鎌倉時代初期の正治元年10月25日から翌正治2年1月20日にかけて鎌倉幕府内部で起こった政争。初代将軍源頼朝の死後に腹心であった梶原景時が御家人66名による連判状によって幕府から追放され、一族が滅ぼされた事件である。頼朝死後に続く幕府内部における権力闘争の最初の事件であった。
(wikipedia)

この梶原景時の変は、阿波局が結城朝光に「(敵対する)梶原景時があなたを殺そうとしていますよ」と告げたことが原因であると伝わります。

そういう余計なことを言って争いの火種を作るのは大河ドラマの実衣の姿からも何となく想像がつきますね。

実衣こと阿波局が梶原景時の変のきっかけをつくった事により結果、自分の夫である阿野全成が死んでしまうという遠因につながってしまいます。

阿波局は源実朝の乳母

阿波局は、源実朝の乳母としても知られています。

源実朝は、源頼朝と北条政子の間に生まれた次男です。長男は2代将軍・源頼家ですが、頼家が追放されると12歳で鎌倉幕府の第3代将軍になります。しかし、ご存じの通り26歳の若さで頼家の子・公暁によって殺害されてしまいます。

阿波局にとって源実朝は甥に当たりますね。頼家もそうですが・・・。乳母をしていた関係でより源実朝の方を可愛がったのでしょう。

源実朝が将軍に就いて間もない頃、実朝は北条時政の屋敷にいました。しかし、阿波局が政子に「時政の後妻・牧の方が実朝に対して不穏な動きをしている」とまたもや告げ口をして時政の屋敷から実朝を奪還することに成功しています。

源実朝が殺害されたのは、1219年1月です。同年2月、息子の阿野時元も将軍の座を狙って(?)挙兵しましたが、北条義時の軍に敗れて自刃してしまいます。

阿波局は、源実朝と息子を見送った8年後に亡くなっています。

阿波局にとっては甥に夫を殺され息子は兄に殺されてと身内同士の争いに心を痛めていたことでしょう。それは姉の政子もそうですしこの時代を生きた権力者の身内の女性は仕方がないのかもしれませんね。

スポンサーリンク

関連記事

豊臣秀次 について

豊臣秀次 について。 大河ドラマ「江」の第28話の予告編で、豊臣秀次の切腹する 場面がありました

記事を読む

和田義盛 鎌倉殿の13人のひとりで初代侍所別当!巴御前が側室なのは本当?

鎌倉幕府の十三人の合議制に連なる御家人・和田義盛(わだよしもり)とはどんな人物だったのかを紹介してい

記事を読む

朝倉義景の息子たち 溺愛した阿君丸と愛王丸!そして朝倉信景

大河ドラマ「麒麟がくる」では、2、3話前のストーリーだったかと思いますが、朝倉義景が嫡男だった阿君丸

記事を読む

徳川国松(忠長)の生涯

徳川国松(忠長)の生涯 について。 江姫と徳川秀忠の次男で、徳川家光の弟である国松。 後の駿府藩

記事を読む

於愛の方(西郷局)の死因は毒殺?心労による死?美人薄命の家康側室

徳川秀忠の生母であり徳川家康に寵愛されたという於愛の方(西郷局)を取り上げますね。大河ドラマ「どうす

記事を読む

弘徽殿の女御・よしこは花山天皇に寵愛され過ぎて死去した?

忙しくて中々、大河ドラマ「光る君へ」を観れずにいたのですが、ようやく第5話の録画を見ることが出来まし

記事を読む

梶原景時 石橋山の戦いで敗けた源頼朝をなぜ見逃した?その後、源義経と対立

2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物の一人、中村獅童が演じる梶原景時を取り上げていきた

記事を読む

織田信秀 ライバル・斎藤道三や息子・信長とは正反対の秩序ある武将

今日、紹介する大河ドラマ「麒麟がくる」の登場人物は、織田信長のお父さんである織田信秀です。 ド

記事を読む

no image

安徳天皇の伝説

平清盛が溺愛したといわれる孫の安徳天皇について取り上げてみたいと思います。私の安徳天皇のイメージは、

記事を読む

源応尼 徳川家康の祖母で超絶美人!5度も嫁ぐが夫に先立たれる

はい、本日は、徳川家康の祖母である源応尼(華陽院)を取り上げますね。 大河ドラマ「麒麟がくる」

記事を読む

2026 大河ドラマ「豊臣兄弟!」のキャスト|ヒロイン役の永野芽郁の代役は?

2026年の大河ドラマ第65作目となる「豊臣兄弟!」は、久しぶりに戦国

藤原定子 夫・一条天皇に寵愛されたが実家の没落に見舞われた悲運の皇后

母の高階貴子や清少納言は取り上げたのですが、肝心の藤原定子を取り上げて

藤原宣孝 紫式部の夫で歳の差20歳以上?結婚生活は約3年で死別する

紫式部は、源氏物語という名作を世に出しましたが、当の本人は清少納言や和

清少納言と紫式部は犬猿の仲!?2度の結婚と藤原定子への宮仕え

紫式部のライバルとして名高い清少納言を取り上げます。 大河ドラマ

藤原道長の妻 源明子は本来なら女王の身分!源倫子との格差が大きい

藤原道長には、嫡妻である源倫子のほかに妻がもう一人います。源明子と言っ

→もっと見る

PAGE TOP ↑