源行家 死神と言われた男の最期とは?源頼朝、源義経、源義仲の叔父
さて、本日取り上げるのは源頼朝・源義経・源義仲の叔父にあたる源行家(みなもとのゆきいえ)になります。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、杉本哲太が演じていましたね。
先日の放送では、頼朝と対立した義経に近付き 死神 なんて有り難くない言葉で紹介されていました。事実、源行家が近付いた武将は戦に負けて死にゆく運命になります。まさに「死神」なんですよね。
そんな源行家は、ドラマのナレーションの通り最期は斬首されてしまいます。源行家は、どんな人生を歩んだのでしょうか?
源行家 源頼朝・源義経・源義仲の叔父
源行家は、河内源氏の5代当主・源為義の10男として誕生しています。母は鈴木重忠の娘ではないかと言われていますが定かではありません。
源為義の長男が、頼朝・義経の父である源義朝です。次男・源義賢の子が義仲になりますね。という事で、頼朝と義経と義仲は、行家からみると上のお兄さん二人の子供という事になります。
というか兄弟いっぱいいますし叔父、甥も沢山いますよね。ただ保元の乱や平治の乱もあって生き残っていた身内は少ないと思いますが・・・。
源行家 以仁王の挙兵に加わる
1180年に以仁王が、平氏追討のため挙兵する際、源行家はその令旨を伝達するために全国各地に散らばっていた源氏のもとを訪れます。
しかし、その行動が平氏側に漏れてしまい以仁王の挙兵は失敗に終わってしまいます。
結局、失敗に終わってしまった以仁王の挙兵ですが、それはやがて源氏が平氏を倒すはしめの一歩になりました。以仁王は残念でしたが、源行家が近付いたのが運の尽きでしたね!?
源行家 源義仲の挙兵に加わる
以仁王の挙兵が失敗したあとは、源頼朝に一時近寄りますが、墨俣川の戦いで甥の源義円と行動をともにして甥だけが敗死して自分は生き残ります。
その後、頼朝のもとで所領を希望しますが拒否された事で対立を深めていきます。次に行家が狙いを定めたのが源義仲でした。源義仲とともに都に入り後白河法皇にも取り入ったりしましたが、段々と義仲との仲も悪くなり都落ちしてしまいます。
そんな源義仲も源行家と関わったせいか(?)頼朝が派遣した義経たちに討たれてしまうのですが・・・。
源行家 源義経の挙兵に加わる
行き場をなくした源行家ですが、今度は兄弟仲が険悪となっていた源義経に近付きます。行家は、義経に頼朝を倒そうと提案します。
そして、後白河法皇に源頼朝追討の院宣を賜りますが、義経や行家と一緒に戦ってくれるような武士は少なく、頼朝が大軍を率いて上洛すると否や都から逃亡してしまいます。
しかし最期は、逃亡先で密告されて捕らえられ自身の子たちと共に斬首されました。
源行家が死神と言われる所以なるほどなぁと感じました。行動をともにすると必ず悲惨な最期を遂げていますね。源行家の誘いに乗らなかった源頼朝は流石と言うか何と言うか・・・。
関連記事
-
-
牧の方 りくという名前で登場する北条時政の後妻
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ですが、今回登場する人物は宮沢りえが演じている北条時政の後妻・りく にな
-
-
保科幸松(保科正之)
保科幸松(保科正之) について。 2011年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国」が、 最終回を迎
-
-
徳川国松(忠長)の生涯
徳川国松(忠長)の生涯 について。 江姫と徳川秀忠の次男で、徳川家光の弟である国松。 後の駿府藩
-
-
阿野全成 今若丸の幼少名で知られる源義経の同母兄
以前、このサイトで妻の阿波局(実衣)を取り上げた事がありますが、夫の阿野全成はまだ取り上げていなかっ
-
-
明智秀満 光秀の娘婿で信頼厚き家臣!ドラマ「敵は本能寺にあり」の主人公
朝ドラもですが、大河ドラマも新型コロナウイルスの影響で放送の一時中止が決定してしまいましたね。朝ドラ
-
-
阿波局 北条政子と北条義時の妹を演じるのは宮澤エマ
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物、今回は宮澤エマ演じる実衣を紹介していきたいと思います。
-
-
織田信光 甥の織田信長の味方で清洲城で織田信友を討つ
織田信長の叔父さんに当たる織田信光をそういえば、まだ取り上げていなかったなぁ~と思い、今回は彼を取り
-
-
早川殿 今川氏真の正室で大河ドラマ「どうする家康」では糸という名前!
昨日取り上げた今川氏真に続いて、その妻である早川殿を取り上げたいと思います。 大河ドラマ「どう
