八重姫 「鎌倉殿の13人」で新垣結衣が演じる源頼朝の最初の妻
年明けから大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がスタートして、今頃になって録画してあった第1話から見始めました。もう第6回まで進んでいるんですね~。
第1回を観終わったあとに登場人物の中に気になったのが、主人公・北条義時の初恋の女性で源頼朝の最初の妻(?)である八重です。
八重姫は、ガッキーこと新垣結衣が演じていますね。2012年の大河ドラマ「平清盛」では八重役を福田沙紀が演じていたようですが、全然記憶にないのです。当時、欠かさず観ていたんだけどなぁ。
と言うかもう頼朝の妻は北条政子のインパクトがあまりにも強すぎて前妻なんていたのーーー???という感じなのですが・・・。
源頼朝の前妻 八重姫の生涯について
源頼朝の前妻と呼ばれる八重姫は、とても可哀想な女性で悲劇的な最期を迎えます。それは、まさしく頼朝のもう一人の妻・北条政子と正反対とも言えるべき生涯です。本当にこの二人、正反対なんですよね。
八重姫は、伊豆国の豪族・伊東祐親の三女もしくは四女として生まれます。
その後、成長した八重姫の前に現れるのが伊豆に流されていた源頼朝です。八重姫の父である伊東祐親は源頼朝の監視役をしていました。
伊東祐親は、ずっと伊豆にいるわけではなく、大番役として京の都に上洛していました。
監視役がいない間にいい仲になってしまった八重姫と源頼朝。そんな二人の間には千鶴丸という男の子も誕生します。
しかし、千鶴丸が3歳になる頃に八重姫の父・伊東祐親が伊豆に戻って来てしまいます。自分がいない間に娘と頼朝が子供まで作っていたことに、伊東祐親は大激怒します。
大切な娘に手をつけられしかも子供まで産ませられていたら怒るのも無理がないです。しかも平家から疎まれている源氏の嫡男(罪人!)の子供でもあるし。
伊東祐親は、怒り狂って孫でもある幼い千鶴丸を柴漬という惨い処刑で殺してしまいます。そして八重姫を頼朝から引き離して別の男の元に無理矢理嫁がせたのです。
これだけでも八重姫の嘆き悲しみは相当なものですよね。
伊東祐親は、憎い源頼朝を討とうとしましたが、祐親の次男である祐清が頼朝の乳母の娘を娶っていたこともあり頼朝に味方したため頼朝は難を逃れる事が出来ました。
そして、頼朝が逃げた先が北条時政の館だったと言われています。そこで頼朝は後の妻・北条政子と結ばれる事となります。
子供を実父に処刑された上に夫を別の女に取られた形になった八重姫は、悲しみのあまり真珠ケ淵に身を投げたと伝わります。
一応、これが源頼朝の最初の妻とされる八重姫の生涯です。ただし、軍記「曽我物語」で伝わるお話なのでどこまで本当なのかは不明です。
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で少ない出番ながらも気になった登場人物がいたので、取り上げたいと思います