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円融天皇の愛妻は詮子・遵子ではなく最初の中宮・藤原媓子だった!?

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大河ドラマ「光る君へ」に登場する人物という事で、第64代天皇である円融天皇(えんゆうてんのう)を取り上げたいと思います。演じるのは、坂東巳之助さんです。

ドラマでは、妻の藤原詮子(ふじわらのあきこ)に冷たい態度をとっていましたね。そして、同じく妻の藤原遵子(ふじわらののぶこ)には愛情をみせていて彼女を中宮、そして詮子を女御にしました。

史実での円融天皇は、一体どちらを寵愛していたのでしょうか?

円融天皇について

円融天皇の后妃について紹介する前に、円融天皇について説明しておきますね。

円融天皇は、959年(天徳3年)に村上天皇の第5皇子として誕生しました。生母は、中宮の藤原安子です。藤原安子は、村上天皇との間に3男4女もうけましたが38歳で亡くなっています。円融天皇の同母兄には、冷泉天皇がいました。

母を5歳で亡くした円融天皇は、母の妹である藤原登子に育てられます。ちなみに登子は美貌の女人で夫や姉が亡くなったあとに村上天皇に入内することになります。

その後、兄の冷泉天皇から譲位された円融天皇は、11歳で即位します。円融天皇は、兄の子が成人するまでのいわゆる中継ぎ天皇とされていました。在位は15年でした。

984年(永観2年)、たった一人の子である懐仁親王(のちの一条天皇)を立太子に立てることを条件に冷泉天皇の第1皇子である花山天皇に譲位します。譲位したあとの冷泉上皇は、もともと風流人であったこともあり神社やお寺参りをしたり歌会を開いたりと悠々自適な日々を送ったとされています。

そして、991年(正暦2年)に33歳で崩御しました。

円融天皇とその妻たち

ドラマでは、円融天皇の中宮を藤原詮子と藤原遵子が争って藤原遵子に軍配(?)が上がりました。史実通り藤原遵子が中宮になり藤原詮子は女御止まりです。詮子は、一条天皇が即位したときに皇太后になりますが・・・。

この中宮争いの背景には、詮子よりも遵子への寵愛が深かったというよりも円融天皇なりの別の思惑があったようです。

詮子の父・藤原兼家は冷泉天皇には娘を入内させていたが、中継ぎ天皇の円融天皇には娘を入内させていなかったので内心面白くなかった。一方、遵子の父・藤原頼忠はすでに娘を円融天皇に入内させていたので好意をもっていたとされています。

詮子が急ぎ円融天皇に入内したのは978年(天元元年)で、その2年後には唯一の子である懐仁親王が誕生。そして、最初の中宮であった藤原媓子がその間に亡くなって中宮の座が空いたわけですが、冊立されたのは遵子の方でした。当然、おもろしくない藤原兼家は、娘・詮子と孫・懐仁親王を自分の邸に連れ帰ってしまったというわけです。

円融天皇と最初の中宮・藤原媓子

円融天皇には、はじめ藤原媓子(ふじわらのてるこ)という中宮がいました。

藤原媓子は、関白・藤原兼通の娘です。そして、藤原兼通は円融天皇の生母・藤原安子や育ての母・藤原登子の実兄でした。円融天皇とは近しい関係にありました。

そして、中継ぎの円融天皇に入内させようとする貴族が少ない中で、藤原兼通だけが円融天皇の元服を待って娘を入内させました。その娘というのが、藤原媓子でした。

藤原媓子は、円融天皇よりも12歳上の27歳ということで当時としてはかなり遅い入内でしたが、二人の仲はとても良かったそうです。しかし、媓子は入内から6年後の33歳で崩御してしまうのです。

円融天皇は、媓子が亡くなったとき「思ひかね眺めしかども鳥辺山 果てはけぶりも見えずなりにき」という歌を詠んでいます。媓子を寵愛していたことがわかりますね。

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