大姫 源頼朝と北条政子の娘で婚約者の源義高を亡くし心の病になる
北条義時主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ですが、大姫の婚約者である源義高が殺害されてしまいましたね。
許嫁を処刑された大姫は、心を病んでいくのですが、あのかわいい子役(落井実結子ちゃん)はどう演じてくれるでしょうかね?大人になってからは南沙良さんが大姫役にキャスティングされています。
今回は、大姫の生涯にスポットを当てていきますね。
大姫 源頼朝と北条政子の娘
大姫は、ご存じの通り鎌倉幕府初代将軍の源頼朝と御台所である北条政子の間に出来た長女です。
大姫という名前は、実は長女を意味するものであり本当の名前は「一幡」ではないかと伝わりますが不明です。妹に三幡という名前の姫がいますので「一幡」説ありかもしれないですね。
大姫は、源頼朝がまだ伊豆に流されていたときに北条政子との間に出来た子でした。政子は頼朝との結婚を父・北条時政に猛反対されていて幽閉されていたので、それを振り切って結婚したという経緯がありました。子供まで出来たのならもう仕方がないと時政も諦めたのかもしれません。
大姫と源義高の婚約
大姫が3歳を迎える年に父・源頼朝は打倒平氏を掲げて挙兵します。そして、大姫が6歳の年に源義仲の嫡男・源義高と婚約します。源義高はその時、11歳でした。
源義高は名目上は大姫の婚約者という立場でしたが、実際は鎌倉に送られてきた人質でした。そのため頼朝と義仲の和議が破綻すれば、義高の命運も尽きてしまいます。
婚約して翌年には、源義仲が頼朝軍に討たれてしまい義高も処刑される事が決まりました。幼いながらも婚約者を想う大姫は、義高を女房姿に変装させて鎌倉から脱出させようと企みます。しかし、頼朝にそれがバレてしまい逃げた先で義高は討ち取られてしまいます。
婚約者の源義高が処刑された事を知った大姫は、衝撃のあまり水を飲めない程憔悴して寝込んでしまいます。母の政子は、大姫が病気になったのは義高を討った男のせいだと頼朝に強く迫り処刑させています。(義高を討った男・・・晒し首にされた藤内光澄はとんだとばっちり)
それでも大姫は、回復せずに・・・。
大姫の最期 源義高を亡くし心の病になる
大姫は、よほど婚約者の源義高を亡くした事が心の傷になったのでしょう。
義高がこの世から去ってから日に日に衰弱していった大姫は、20歳という若さで亡くなってしまいます。
生涯、源義高への思いに囚われていたと伝わります。その間に、後鳥羽天皇への入内や数々の縁談の話が持ち上がりますが、全て拒み通したそうです。
ちなみに後鳥羽天皇への入内は、大姫が亡くなったあとに妹の三幡を入内させようと計画しますが、頼朝自身と三幡が急死したことにより実現されることはありませんでした。
大姫を扱った作品、何かないかなぁと探していたら漫画ですが「ますらお 秘本義経記 大姫哀想歌」という作品が唯一あるようです。こちらは、本作が源義経主人公の作品ですが、外伝で大姫を主人公にしています。
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