大奥で権力を握った「右衛門佐」
公開日:
:
最終更新日:2016/02/25
大河ドラマの登場人物 お伝の方, 右衛門佐, 大奥, 徳川綱吉
電撃結婚して驚いた菅野美穂と堺雅人が主演した話題の映画「大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 」から右衛門佐(映画では、堺雅人が演じた)について取り上げたいと思います。
右衛門佐は、徳川綱吉の時代で生きた女性で、大奥で権力をほしいままにしました。彼女は、公家出身で、父は権中納言にあった水無瀬兼俊。はじめ、霊元天皇の後宮で常盤井局として仕えていました。その後、綱吉の娘・鶴姫付きの上臈として紀州徳川家に入ります。しかし、その後、江戸城に戻り、将軍付きの上臈御年寄になりました。大奥に入ってから右衛門佐と改名したようです。右衛門佐は、かなりの才媛で、大奥では、実質総取締を担ったとされる。
右衛門佐は、ドラマでは綱吉の側室・お伝の方のライバル的な感じに描かれる事が多いですが、彼女自身が、綱吉の寵愛を受けた女性ではなく、公家の娘を使って綱吉の側室に入れて権力を維持したといったほうがいいかもしれません。右衛門佐の手配で側室になったのは、大典侍や新典侍がいます。
上記の本は、右衛門佐の他に徳川秀忠のご落胤が生んだお静の方、徳川家光の寵愛深かったお万の方の三人にスポットを当てた作品です。人選的になかなか面白いですよね。
関連記事
-
-
藤原定子 夫・一条天皇に寵愛されたが実家の没落に見舞われた悲運の皇后
母の高階貴子や清少納言は取り上げたのですが、肝心の藤原定子を取り上げていなかったので、本日は悲運な皇
-
-
森蘭丸 兄弟 について
森蘭丸 兄弟 について。 織田信長の小姓で、男色の相手とも言われる森蘭丸。 男でありながら女性の
-
-
於大の方 徳川家康の母で実子に対しては非常に愛情深い女性
大河ドラマ「麒麟がくる」の登場人物を紹介しております。 今回は、竹千代(後の徳川家康)の生母で
-
-
久松俊勝 徳川家康の母・於大の方の再婚相手!家康に激怒で隠居する?
徳川家康の義父にあたる久松俊勝を取り上げます。 大河ドラマ「どうする家康」では、リリー・フラン
-
-
藤田伝吾 本能寺の変や山崎の戦いで活躍した明智五宿老の一人
大河ドラマの印象的な登場人物を紹介するという事で、今回の記事では藤田伝吾を取り上げたいと思います。
-
-
姫の前 北条義時の正室・比奈は後に離縁して源具親と再婚する
女優の堀田真由演じる比奈が、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に先週初登場しましたね。 比奈は、新垣
-
-
摂津晴門 片岡鶴太郎が演じるインパクトある悪役は本当に悪い人?
久しぶりの更新になります。ここ2か月ほど、忙しくて大河ドラマを観る暇がなかったので、録画していたのを
- PREV
- 常盤御前の子供たち
- NEXT
- 源義経は女好きだった!?
