以仁王 木村昴が演じる後白河法皇の第三皇子!源氏に平氏打倒の令旨を促す
「ドラえもん」のジャイアン声優でおなじみの木村昴が、初の大河ドラマ出演で話題になりました。木村昴の「鎌倉殿の13人」の役柄は、以仁王(もちひとおう)になります。
以仁王は、後白河天皇の第三皇子で全国に散らばる源氏に平氏打倒の令旨を促したことで有名です。皇族さえも愚弄する平家に対して源氏が決起する糸口になった人物でもありますね。
最期は、平氏に敗れ奈良に落ち延びる途中に流れ矢に当たり亡くなりました。しかし、当時の怯えるだけの皇族の中ではかなり勇気のある人物だったと思います。
以仁王は優秀な皇子だが親王宣下されず
以仁王は、父・後白河天皇の第3皇子(すぐ上の兄が仏門に入り第2皇子ともされる)です。母は、権大納言だった藤原秀成の娘・成子です。
同じ母を持つ式子内親王と同様に学問、歌などに才能を発揮していてまた、人望もあり将来は帝候補と言われていました。しかし、異母弟・憲仁親王(高倉天皇)の母である平滋子に妨害されて親王宣下を得られませんでした。
平滋子は、後白河の寵愛深い女人で平清盛の義理の妹、当然ながら平家側の人間であります。その事もあって以仁王はより平家に恨みがあったと思われます。
以仁王の令旨 平氏打倒を源氏に促す
平滋子の妨害により皇位継承どころか親王宣下もされず不遇の中にいた以仁王。その彼が、ついに平家を討伐しようと決起します。
そのきっかけとなったのが、平清盛による父・後白河法皇の幽閉事件です。
以仁王は、源頼政の勧めで平氏打倒の令旨を源頼朝をはじめ全国に散らばる源氏に発して挙兵を促します。その時に使者としたのが源行家です。
しかし、準備段階で平氏に事がバレてしまい以仁王は失脚して園城寺に逃げました。園城寺で源頼政と合流しましたが寺側の協力を得られず奈良に逃げる途中で戦死しました。源頼政も同じく宇治川での戦いで討ち死にしています。
以仁王の乱が源氏挙兵の糸口となる
皇族でありながら挙兵した以仁王は、29才の若さで亡くなりました。
しかし、以仁王の挙兵がもたらしたものはその後の歴史を大きく変える事となりました。以仁王の令旨により源頼朝や木曽義仲をはじめ多くの源氏が平家打倒の狼煙を上げるきっかけとなったからです。
以仁王がもし準備不足でなかったら平氏に勝てていたら自身が皇位を継いでいたでしょう。そのことは令旨にも書かれていたそうです。
関連記事
-
-
松平広忠は「どうする家康」の主人公・徳川家康の父!死因は病死と暗殺説があるが真相は?
大河ドラマ「どうする家康」の主人公・徳川家康の父親である松平広忠(まつだいらひろただ)を取り上げます
-
-
明智光秀の娘 長女・岸の2度の結婚と最期について
大河ドラマ「麒麟がくる」ですが、本能寺の変まであと5年なんですね。という事は最終回も近いという事か・
-
-
和田義盛 鎌倉殿の13人のひとりで初代侍所別当!巴御前が側室なのは本当?
鎌倉幕府の十三人の合議制に連なる御家人・和田義盛(わだよしもり)とはどんな人物だったのかを紹介してい
-
-
家光の側室 お楽の方
ドラマ「大奥 誕生~有功・家光篇」の登場人物から捨蔵を取り上げます。捨蔵のモデルは、徳川家光の側室、
-
-
2016年の大河ドラマの主人公 真田幸村
2016年の大河ドラマ「真田丸」が始まっていますが、主人公の真田幸村を取り上げていませんでした。
-
-
保科幸松(保科正之)
保科幸松(保科正之) について。 2011年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国」が、 最終回を迎
-
-
藤原実資とその妻・桐子の夫婦仲は?日記「小右記」は本当にあった
お笑いの「ロバート」秋山竜次が、大河ドラマ「光る君へ」で藤原実資を演じています。その妻である桐子役に
-
-
井伊直政 徳川家康の寵臣で有名なイケメン武将!井伊直虎に育てられる
大河ドラマの登場人物ですが、今回は徳川家康の寵臣でありイケメンで知られた井伊直政を取り上げていきたい