大野治長と大蔵卿局
大野治長と大蔵卿局 の親子を取り上げます。
大河ドラマ「江」での大野治長は、武田真治が演じていますね。
大野治長の母親が、淀殿(茶々)の乳母・大蔵卿局です。
まずは、大野治長の生涯からご紹介します。
淀殿の乳母だった大蔵卿局の息子という事で、
豊臣秀吉に召し抱えられた。
秀吉が亡くなると豊臣秀頼に仕えます。
大野治長は、淀殿の幼馴染で親しい間柄でした。
豊臣秀頼の本当の父親は、大野治長だという説もある。
一時、徳川家康の暗殺疑惑事件の首謀者として罪を問われ、
下総国に流罪にされますが、関ヶ原の戦いで東軍に参戦、
家康から罪を許されて、徳川と豊臣の使者を務めた。
その後、豊臣家の家老だった片桐且元が追放されると、
豊臣家の筆頭家臣となります。
大河ドラマでは、大野治長が大坂の陣を主導したように
描かれていますが、実際は戦には消極的だったらしい。
徳川と豊臣の和平を主張していたが、結局戦になりました。
大坂夏の陣で、千姫を使者として自身の切腹を条件に
淀殿と秀頼の助命を徳川方に願うが聞き入れてもらえず、
47歳で、淀殿、秀頼らとともに自害して果てました。
一方、大野治長の母・大蔵卿局ですが、淀殿と秀頼が
大坂城の主となると同時に権勢を奮い始めます。
北政所付きの侍女たちが大坂城を去ったためですね。
方広寺の鐘、言い掛かり事件で、豊臣方の使者として、
徳川家康に対面したのもドラマ通りであります。
大蔵卿局もまた、淀殿、秀頼、そして息子・大野治長らと
ともに大坂夏の陣で自害しています。
関連記事
-
-
比企尼とは?源頼朝の乳母で伊豆に流された頼朝を長年助け続ける
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」から草笛光子演じる比企尼にスポットを当てていきますね。比企尼は源頼朝の乳
-
-
源義経の正室 郷御前は静御前と対立!?夫と共に平泉に逃れて悲劇の最期
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、源義経が無尽の活躍をみせて平氏がいよいよ追い込まれていきます。
-
-
本多忠勝には正室・於久の方と側室・乙女の方がいる!娘・小松姫の母はどっち?
徳川家康の家臣団の中でも有名な武将と言えば、本多忠勝の名を挙げる方も多い事でしょう。本日は、徳川四天
-
-
大姫 源頼朝と北条政子の娘で婚約者の源義高を亡くし心の病になる
北条義時主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ですが、大姫の婚約者である源義高が殺害されてしまいました
-
-
高階貴子 百人一首に選ばれた当代きっての女流歌人!中宮・藤原定子の生母
今回、取り上げる人物は、藤原道長の長兄・藤原道隆の奥さんである高階貴子(たかしなのたかこ)です。出世
-
-
明智光秀の母 お牧の方は人質になり非業の最期を遂げたのは嘘!
大河ドラマ「麒麟がくる」いよいよ始まりましたね。 最初観た時、映像が鮮やかで衣装も何だか綺麗す
-
-
紫式部の母は殺された?藤原為信女(ちやは)の死因は藤原道兼に関係なし
先週スタートの新大河ドラマ「光る君へ」、初回の最後のシーンが衝撃的でしたね。 主人公のまひろ(
-
-
千姫の生涯 豊臣秀頼との夫婦愛
千姫の生涯 豊臣秀頼との夫婦愛。 大河ドラマ「江」第39話で、豊臣秀頼に側室が出来て 嫡男が誕生
-
-
於大の方 徳川家康の母で実子に対しては非常に愛情深い女性
大河ドラマ「麒麟がくる」の登場人物を紹介しております。 今回は、竹千代(後の徳川家康)の生母で
- PREV
- 江姫の子供たち について
- NEXT
- 真田幸村 江