*

松平昌久の裏切り 三河一向一揆で徳川家康から敵側に寝返った後はどうなる?

スポンサーリンク

徳川家康の家臣・松平昌久(まつだいらまさひさ)を取り上げます。昌久は、主君・家康に付き従いながらも密かに対立して敵側に寝返った武将として有名です。

大河ドラマ「どうする家康」でも家康に屈服しつつも虎視眈々と謀反の機会を伺い、家を再興させようとするしたたかな人物として描かれています。演じる役者は、お笑い芸人で「東京03」の角田晃広がキャスティングされました。

松平昌久とは?

松平昌久は、大草松平家の4代目の当主を務めていました。

父親は大草松平家の3代目・松平昌安でしたが、安祥松平家3代目の松平清康(徳川家康の祖父)との争いに負けました。そのため所有していた岡崎城も奪われて安祥松平家に服従する事となります。

余談ですが・・・
松平晶久の祖先である松平信光には48人もの子供がいました!

松平家は7つに分かれ、大草松平家と安祥松平家もその分家の内の一つとなります。徳川家康は安祥松平家の5代目なので、晶久と家康は遠い親戚関係になりますね。

後々の晶久と家康の対立は、晶久の父親が家康の祖父に陥れられた事からすでに始まっていると考えてよいかと思います。

松平昌久 徳川家康への裏切り

大草松平家の4代目となった松平晶久は、当然の如く家康の家臣になりました。

家康の元で働いていた晶久でしたが、1560年の桶狭間の戦いで孫の正親が戦死してしまいます。正親は家康の指揮の元、先頭に立って敵に向かい討ち死にしたのです。孫の死を期に、晶久は家康に従う事への辛抱が出来なくなったのかもしれません。

その後、1563年の三河一向一揆では、晶久はついに家康と敵対して一揆勢の方に付きます。戦闘には参加せず、同じく家康と不和だった吉良義昭の元へ行きました。

吉良家の持つ東条城に立て籠もり、晶久は家康に反抗します。しかし、その間に一揆に参加していた息子の三光が亡くなってしまいます。1564年の2月に東条城も落ちてしまい、共謀していた吉良義昭も逃亡。昌久自身も雲隠れしてしまいました。

敵として一揆に参加した松平晶久を、徳川家康は決して見逃しませんでした。晶久不在の元、大草松平家は領土を取り上げられてしまうのです。

松平昌久の最期

三河一向一揆で松平昌久は、主君である徳川家康を裏切りました。敗戦となって領土を取り上げられた昌久の安否は分かっていません。

そして、後世では家康を裏切った晶久のことを卑怯者だと言います。

しかし家康の生家である安祥松平家に全てを奪われた上に孫は家康の命令に従った末に討ち死にしました。その事を考えると、晶久が家康に背いたのは至極妥当だったのかもしれませんね。

スポンサーリンク

関連記事

榊原康政 徳川家康のお気に入りで豊臣秀吉を怒らせた徳川四天王のひとり

徳川家康の家臣であった榊原康政は、大河ドラマに何度も登場している人物です。 今年の大河ドラマ「

記事を読む

細川藤孝 明智光秀の盟友で細川ガラシャの義父!世渡り上手な文化人

前回は、異母兄の三淵藤英を取り上げたので、今回はその弟である細川藤孝を取り上げたいと思います。後の細

記事を読む

徳川家光 竹千代

徳川家光 竹千代 について。 大河ドラマ「江」の登場人物を紹介しています。 今回登場するのは、江

記事を読む

豊臣秀吉の姉・ともの悲劇!秀次亡き後は日秀尼と称して仏門に入る

大河ドラマ「どうする家康」も終わりましたが、登場人物の紹介は続きます。でも今回、紹介する人物は今回ド

記事を読む

2016年の大河ドラマの主人公 真田幸村

2016年の大河ドラマ「真田丸」が始まっていますが、主人公の真田幸村を取り上げていませんでした。

記事を読む

空誓上人 三河一向一揆で徳川家康と対立するが後に関係修復する

三河の一向一揆を主導したと伝わる空誓上人(くうせいしょうにん)を取り上げます。 空誓を大河ドラ

記事を読む

藤原秀衡の正室が義理の息子・藤原国衡に再嫁する!?マジ話でした

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」先週の第20回放送で気になる場面がありました。 その場面というのは

記事を読む

藤原惟規 紫式部の弟は出来が悪い?紫式部日記から分かる姉弟の仲とは

紫式部の弟とされる藤原惟規(ふじわらののぶのり/これのぶ)を取り上げます。まだ、ドラマでは子供時代な

記事を読む

五徳姫の十二ヶ条の訴状とは?築山殿・松平信康との不仲原因

大河ドラマ「どうする家康」からの登場人物、紹介していそうでしていなかった五徳姫を今更ながら紹介したい

記事を読む

西郡の局 徳川家康の娶ったはじめての側室で督姫の母

徳川家康のはじめての側室と伝わる西郡の局(にしのこおりのつぼね)は、大河ドラマ「どうする家康」で北香

記事を読む

豊臣秀長の死因や妻、描かれた小説と大河ドラマを徹底解説

2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、豊臣秀吉の弟である豊臣秀長が主

2026 大河ドラマ「豊臣兄弟!」のキャスト|ヒロイン役の永野芽郁の代役は?

2026年の大河ドラマ第65作目となる「豊臣兄弟!」は、久しぶりに戦国

藤原定子 夫・一条天皇に寵愛されたが実家の没落に見舞われた悲運の皇后

母の高階貴子や清少納言は取り上げたのですが、肝心の藤原定子を取り上げて

藤原宣孝 紫式部の夫で歳の差20歳以上?結婚生活は約3年で死別する

紫式部は、源氏物語という名作を世に出しましたが、当の本人は清少納言や和

清少納言と紫式部は犬猿の仲!?2度の結婚と藤原定子への宮仕え

紫式部のライバルとして名高い清少納言を取り上げます。 大河ドラマ

→もっと見る

PAGE TOP ↑