*

大久保忠世 どうする家康では小手伸也が演じる!徳川十六神将のひとり

スポンサーリンク

今年の大河ドラマ「どうする家康」の登場人物ですが、当サイトでは家康の家臣を中心に紹介しています。

今回紹介するのは、小手伸也が演じている大久保忠世(おおくぼただよ)です。

過去、1983年のNHK大河ドラマ「徳川家康」で織本順吉、「おんな城主 直虎」で渡辺哲が大久保忠世役を演じていました。又、忠世は「新三河物語」や「三河武士の真骨頂大久保忠世」「戦国の徳川武将列伝」などにも登場しています。

大久保忠世について

大久保忠世は、室町時代末期の1532年(享禄5年/天文元年)に大久保忠員の長男として誕生しました。生まれは、三河国額田郡上和田(現在の愛知県岡崎市)になります。

大久保家は、徳川家康の祖父である松平清康の代から松平家に仕えていて、戦では多くの手柄を上げてきた一族として知られています。父の大久保忠員は、松平清康から徳川家康までの三代にわたって宿老を務めた蟹江七本槍の一人でもあります。

大久保忠世は、小柄で薄毛を気にする優男的な気質を持っていましたが、長篠の戦いでの追撃戦の執拗さや三方ヶ原の戦いでの夜襲の負けず嫌いなど膏薬に喩えられるほど粘着質でしつこい性格とされています。

また、1ヶ月に7日間一切食事を摂らない日をつくるほど倹約家であり、一生涯戦に備えていた忠義の人であったとされています。

大久保忠世 武田信玄や織田信長に絶賛される

大久保忠世は、岡崎城にほど近い三河国額田郡小豆坂で二度に渡って行われた1548年の小豆坂の戦いに15歳で初陣を飾ったとされています。

また、1555年の忠世24歳時には徳川家康の父である松平広忠の蟹江城攻略で活躍したことから父と同様に蟹江七本槍に数えられました。

大久保忠世は、1563年の三河一向一揆や1572年の三方ヶ原の戦いでも武功を挙げていきます。

特に三方ヶ原の戦いでは、戦いの準備ができていなかった武田軍に夜襲をかけたことで知られています。この戦いで徳川家康は敗れて武田軍の勝利となりましたが、武田信玄は「勝ちてもおそろしき敵かな」と大久保忠世を賞賛したと伝わります。

1575年の長篠の戦いでは、徳川家康と織田信長の連合軍が武田勝頼を攻め落とします。その時は、織田信長に「武者二騎の駆け引きは見事であり、鬼神をも欺く美しさだ」とこれまた絶賛されたとの事です。更に、大久保忠世は褒美として現在の静岡県浜松市にある法螺貝とも称される二俣城主に命じられています。

1580年の天正壬午の乱では、諏訪頼忠など武田の残党を恭順させ、本能寺の変を機に信州惣奉行に就任して小諸城主になっています。

大久保忠世と治水事業

1590年の小田原の役で、豊臣秀吉は関東最大の勢力を誇っていた北条氏を攻め滅ぼしました。この小田原の役で豊臣方についた徳川家康は、秀吉により北条氏の旧領地を与えられます。

その際、秀吉は北条氏の城だった小田原城の城主を大久保忠世にするように命じました。大久保忠世は4万5000石の小田原城主となったのです。

その後の大久保忠世は、小田原城主として、氾濫を繰り返し暴れ川と呼ばれていた酒匂川の治水に生涯をかけて尽力することになります。

大久保忠世と徳川十六神将

大久保忠世は、主君・徳川家康に仕えている際に徳川十六神将の一人に数えられている猛将として活躍しました。忠世にとって、蟹江七本槍や徳川十六神将に数えられたことはとても大きなことでした。

本多忠勝や榊原康政などが名を連ねる徳川四天王に数えられていないものの四天王に次ぐ地位にあることの証明であり、小田原城主になった際には四天王のひとりである酒井忠次を凌ぐ石高を得ていました。

大久保忠世の最期

大久保忠世は、1594年9月15日に治水事業完了を待たずに小田原城で亡くなりました。享年63歳でした。その死因は定かではありませんが、戦ではないことは確かですね。

大久保忠世の跡を継いだ嫡男の大久保忠隣は、酒匂川の川筋に堤防を築いて酒匂川の流れを緩やかにすることに成功しました。

現在の平穏な足柄平野は、大久保父子によってもたらされたといっても過言ではありませんね。

スポンサーリンク

関連記事

森蘭丸 兄弟 について

森蘭丸 兄弟 について。 織田信長の小姓で、男色の相手とも言われる森蘭丸。 男でありながら女性の

記事を読む

no image

安徳天皇の伝説

平清盛が溺愛したといわれる孫の安徳天皇について取り上げてみたいと思います。私の安徳天皇のイメージは、

記事を読む

佐治一成 江

佐治一成 江 の最初の夫について。 江は、生涯で3度の結婚をする事になります。 戦国時代の政略結

記事を読む

梶原景時 石橋山の戦いで敗けた源頼朝をなぜ見逃した?その後、源義経と対立

2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物の一人、中村獅童が演じる梶原景時を取り上げていきた

記事を読む

本多正信 三河一向一揆で徳川家康から出奔したが許される!

過去にNHK大河ドラマで数々の俳優が演じている本多正信ですが、今回の「どうする家康」では松山ケンイチ

記事を読む

松平昌久の裏切り 三河一向一揆で徳川家康から敵側に寝返った後はどうなる?

徳川家康の家臣・松平昌久(まつだいらまさひさ)を取り上げます。昌久は、主君・家康に付き従いながらも密

記事を読む

松平広忠は「どうする家康」の主人公・徳川家康の父!死因は病死と暗殺説があるが真相は?

大河ドラマ「どうする家康」の主人公・徳川家康の父親である松平広忠(まつだいらひろただ)を取り上げます

記事を読む

江 石田三成

江 石田三成 が登場しました。 これから浅井三姉妹にも大きく関わっていく石田三成。 今回は演じた

記事を読む

徳川忠長の正室 松孝院

江に大変可愛がられた徳川忠長。 大河ドラマ「江」では、さすがに忠長の最期まではやらなかったのですが

記事を読む

豊臣秀吉の姉・ともの悲劇!秀次亡き後は日秀尼と称して仏門に入る

大河ドラマ「どうする家康」も終わりましたが、登場人物の紹介は続きます。でも今回、紹介する人物は今回ド

記事を読む

2026 大河ドラマ「豊臣兄弟!」のキャスト|ヒロイン役の永野芽郁の代役は?

2026年の大河ドラマ第65作目となる「豊臣兄弟!」は、久しぶりに戦国

藤原定子 夫・一条天皇に寵愛されたが実家の没落に見舞われた悲運の皇后

母の高階貴子や清少納言は取り上げたのですが、肝心の藤原定子を取り上げて

藤原宣孝 紫式部の夫で歳の差20歳以上?結婚生活は約3年で死別する

紫式部は、源氏物語という名作を世に出しましたが、当の本人は清少納言や和

清少納言と紫式部は犬猿の仲!?2度の結婚と藤原定子への宮仕え

紫式部のライバルとして名高い清少納言を取り上げます。 大河ドラマ

藤原道長の妻 源明子は本来なら女王の身分!源倫子との格差が大きい

藤原道長には、嫡妻である源倫子のほかに妻がもう一人います。源明子と言っ

→もっと見る

PAGE TOP ↑