三善康信 鎌倉殿の信頼厚い幕府の初代問注所執事!子孫が職を世襲
鎌倉殿の13人という事で、本日は三善康信(みよしやすのぶ)を取り上げます。
三善康信は、もともと京の下級貴族出身だと言われています。そんな彼が大出世とも言える鎌倉幕府の初代問注所執事になぜなれたのか等々、その生涯について紹介していきたいと思います。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、小林隆さんが演じている役です。
三善康信と鎌倉殿・源頼朝の関係
まずは、三善康信が鎌倉幕府の御家人になった経緯ですが、それは初代将軍・源頼朝がまだ流人として伊豆にいた頃まで遡ります。
源頼朝の乳母は、比企尼や寒河尼など何人かいるのですが、そのうちの一人が三善康信の叔母(康信の実母の姉)でした。
その縁もあり三善康信は、月に3回ほど頼朝に朝廷の情勢を知らせていたと言います。以仁王が平家打倒を掲げ挙兵したあとに計画された源氏追討をいち早く頼朝に知らせたのも三善康信だと伝わります。
その後、源頼朝が武士の頂点に立つと頼朝はすでに出家していて善信と名乗っていた三善康信を鎌倉に呼び寄せて初代問注所執事に任命します。
朝廷でも有能な役人であった三善康信ですが、身分が高くない事もあり京での出世が期待できなかったところ運命とはどう転ぶか本当に分からないですね。
鎌倉幕府の問注所執事とは?
問注所(もんちゅうじょ)とは、鎌倉幕府及び室町幕府に設置されていた訴訟関係を司る機関になります。現代でいう法務省で執事(最高責任者)である三善康信は法務大臣と言ったところでしょうか?
問注所執事は、室町時代に入っても代々三善康信の子孫が受け継いでいきました。元々、三善家は算道の家柄でしたので、そういうのも影響しているのでしょう。
三善康信は、82歳と当時としては超長生きしましたが、亡くなる2日前まで問注所執事の職にあったと言います。また、病の身であったにも関わらず承久の乱における十三人の合議制にも出席しました。最期の最期まで仕事一筋だったのかもしれません。
そして、承久の乱の決着(鎌倉側の勝利)後すぐに亡くなりました。
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