紫式部の母は殺された?藤原為信女(ちやは)の死因は藤原道兼に関係なし
先週スタートの新大河ドラマ「光る君へ」、初回の最後のシーンが衝撃的でしたね。
主人公のまひろ(紫式部)の母「ちやは」がいけ好かない藤原道兼に惨殺されるというまさかの展開でした。まひろの子役・落井実結子ちゃんの好演もありとても印象に残る場面となりました。
大河ドラマに出演するのが念願だったという国仲涼子の演技も素晴らしかったのですが、初回で退場となってしまったのはとても残念でした。何度か回想シーンで登場すると思いますが、また別の役で見たいなぁと思いました。
紫式部の母は殺された?
ところで、「ちやは」こと紫式部の母は、本当に藤原道兼の怒りを買い殺されてしまったのでしょうか?
その答えは、史実ではありません。
ただ、全く違うとも言い切れず・・・。理由は、超有名な紫式部の母の割には記録がほぼ無いからです。死因が分かっていないので、病死で亡くなったかもしれないし事故で亡くなったかもしれない。もしかしたら殺害された可能性だって否定出来ないのです。
紫式部は、父親の思い出を書いた日記はありますが、母親に関する執筆はありません。おそらく彼女が幼い頃に母親を亡くしているからだと伝わります。
紫式部の母は、紫式部の幼少時に亡くなったのは史実通りであり死因は不明となっています。これだけが判明している事実です。
紫式部の母の死因は藤原道兼に関係なし
紫式部の母の死因に藤原道兼の関与があったのかですが、これについては全くのフィクションでした。大河ドラマ「光る君へ」では、なぜ紫式部の母が藤原道兼に殺害されたことになっているのでしょうか?
その答えは、「光る君へ」の脚本家である大石静氏のインタビューでわかります。
それによると、運命的な出逢いをする紫式部と藤原道長ですが、ふたりの間に藤原道兼(母の仇)が入ることでドラマの盛り上がりを期待したとのことでした。
しかし、藤原道兼という人物がもう本当に嫌な奴ですよね。
藤原道兼は、道長の同母兄であり史実でも評判の悪い人物です。一番兄の藤原道隆は、才色兼備で将来を期待されていましたが早く亡くなります。道長も歴史に名を残すほどの人物となりました。
そんな優秀な兄弟に挟まれた藤原道兼でしたが、「大鏡」「栄花物語」などの書物に「容貌は悪く剛腹で片意地なところがあり偏執的な性格」と書かれています。まぁ~ドラマで描かれた通りの人物なんだと思います。
紫式部の母まで手に掛けてしまった(ことになっている)藤原道兼、今後のドラマの展開次第ではもっと凄いことをやらかしそうな感じがしますね(汗)
紫式部の母・ちやは 藤原為信女
大河ドラマ「光る君へ」で、紫式部の母は「ちやは」という名前で呼ばれています。そして、紫式部は「まひろ」ですね。この二人の名前は創作です。
史実上では、紫式部の母は「藤原為信女」となります。藤原為信の娘という意味です。
「藤原為信女」は、藤原為時と結婚して1男2女を生みます。969年に長女誕生、翌年に紫式部誕生、その2年後に長男誕生となります。そして、長男誕生からほどなくして「藤原為信女」は亡くなりました。
紫式部が母を亡くしたのが、本当に弟が生まれてすぐだったら3歳にも満たない頃なので母をあまり覚えていない可能性高いですね。
紫式部の母は、産後の肥立ちが良くなかったのかもしれません。大昔の出産はそれこそ命懸けだったと言いますし。
結局、紫式部の母の死因は、藤原道兼が原因ではなく産後の肥立ちが悪かったためというのが結論になりそうです。
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