*

土岐頼純 帰蝶の最初の夫で美濃国の守護大名

スポンサーリンク

第2話目の大河ドラマ「麒麟がくる」も面白かったですね。今回は、最終回まで楽しく観れそうです。

ところで、第2回目の登場人物(と言うよりキャスト)で印象深かったのは本木雅弘演じる斎藤道三なのですが、凄みを感じたのが帰蝶の夫である土岐頼純を毒殺するあの場面です。

土岐頼純を演じた役者は知らない人だったので調べてみたら矢野聖人さんでした。あの場面がとても良かったのは矢野聖人の演技も素晴らしかったからですね。

土岐頼純を演じる役者は矢野聖人

矢野聖人は、28才でホリプロ所属の俳優さん。

10代の頃はジャニーズ事務所に在籍していた時もあったそうです。

2010年に蜷川幸雄の「身毒丸」の主役オーディションで見事グランプリを獲得して俳優デビューした模様。ドラマや映画出演は多いようですが、主要キャストではないのであまり注目される事はなかったのかも。

大河ドラマも毒殺されてしまったので出番はもうないですが、今後良いオファーが来ると思うので楽しみですね。

土岐頼純の生涯について

それでは、矢野聖人が演じた土岐頼純の生涯について紹介したいと思います。

あまり知られていないのですが、土岐頼純は帰蝶こと濃姫の最初の夫なんですね。と言うより濃姫は織田信長に嫁ぐ前に一度、結婚していた事を知らない方が多そうですよね。私も知らなかったです。

そして、大河ドラマの土岐頼純は、最期に義父である斎藤道三に毒殺されるわけですが、史実では、24才で急死したとあります。死因がはっきりしているわけではないのですが、斎藤道三に殺害されても不思議ではない不自然さだったようです。

土岐頼純は、美濃国の守護大名である土岐氏の生まれです。

頼純のお父さんである土岐頼武は、本来、守護大名に就くはずでしたが、弟の土岐頼芸が家督を継ごうとしていました。これは、二人の兄弟の父・土岐政房が嫡男を差し置いて弟に家督を継がせたいためであり、当然ながらこの兄弟は争う事になりました。

兄妹の争いは、弟の土岐頼芸が勝利して兄の土岐頼武は逃亡します。

しかし、兄弟の父である土岐政房が亡くなり結局は土岐頼武が家督相続の正当性を主張して美濃国の守護大名になります。

それもつかの間・・・しぶとい(!)土岐頼芸が、やっぱり家督の座は俺のモノだと戦いを仕掛けてきます。土岐頼芸は「麒麟がくる」でも尾美としのりが演じていてこの人物も中々の曲者で楽しみです♪

結局、土岐頼芸が勝利して兄の土岐頼武は表舞台から消えてしまいます。頼武は、病気で49才で亡くなったと伝わります。

土岐頼芸が美濃国の守護大名となったわけですが、その時、頼純はまだ赤ちゃんでした。もし頼純が成人していたらその立場はかなり危なかったでしょうね。

そして、美濃国のトップになった土岐頼芸ですが、その背後にはあのマムシこと斎藤道三がいました。

斎藤道三を警戒していた朝倉氏と六角氏は、やがて成長した頼純を担ぎ出します。二転三転するうちに、和議があったり、戦ったりと美濃は不安定でした。

その後、頼純は自分の危うい立場と美濃国奪還を目指して隣国の尾張・織田信秀(信長のお父さん)を頼ります。しかし、織田信秀は、大軍を率いて斎藤道三と戦いますが、油断したところを攻撃に遭い大敗してしまいます。これが第2話目で明智光秀が活躍したあの戦いです。

その2年後に今度は頼純と敵対していた土岐頼芸(+斎藤道三)の間で和議が成立しました。この和議は、朝倉氏と織田氏と六角氏の仲介があったそうです。

和議の条件は、頼芸が隠居して頼純が美濃国の新しい守護大名となること。そして、頼純が斎藤道三の娘・帰蝶を正室に迎えることでした。

ドラマでは、すでに帰蝶が嫁入りしていましたが、あの時点ではまだ嫁入りはしていなかったようですね。

それと、私的には戦いに敗れた頼純の方が和議で有利な条件なのがよく分からないですけど・・・。

結局はこの和議から1年経つ頃に土岐頼純は24才という若さで突然、亡くなっています。その死因は不明でしたが、明らかに邪魔になって消されたのでしょうね、道三に。

スポンサーリンク

関連記事

斎藤義龍 父の斎藤道三と長良川の戦いで勝利!父殺しの汚名とともに

大河ドラマ「麒麟がくる」、明日(2020年5月10日)放送は「長良川の対決」です。 いよいよ美

記事を読む

源応尼 徳川家康の祖母で超絶美人!5度も嫁ぐが夫に先立たれる

はい、本日は、徳川家康の祖母である源応尼(華陽院)を取り上げますね。 大河ドラマ「麒麟がくる」

記事を読む

三淵藤英役を演じるのは谷原章介!忠義に厚い足利将軍家の奉公衆

室町幕府の足利将軍家にて奉公衆の役職にあった三淵藤英。今回は、その実像に迫りたいと思います。大河ドラ

記事を読む

no image

源義朝の常盤御前以外の側室

源頼朝・義経の父親である源義朝は、正室に由良御前と側室に常盤御前がいました。ドラマでもその二人しか登

記事を読む

徳川家康について

徳川家康について エピソードをご紹介します。 お江の後の義父になる徳川家康について、色々と調べてみ

記事を読む

高階貴子 百人一首に選ばれた当代きっての女流歌人!中宮・藤原定子の生母

今回、取り上げる人物は、藤原道長の長兄・藤原道隆の奥さんである高階貴子(たかしなのたかこ)です。出世

記事を読む

織田信光 甥の織田信長の味方で清洲城で織田信友を討つ

織田信長の叔父さんに当たる織田信光をそういえば、まだ取り上げていなかったなぁ~と思い、今回は彼を取り

記事を読む

佐治一成 江

佐治一成 江 の最初の夫について。 江は、生涯で3度の結婚をする事になります。 戦国時代の政略結

記事を読む

no image

祇王祇女と仏御前

平清盛の寵愛をうけた白拍子ということで、ドラマにも登場した祇王祇女、そして仏御前について取り上げたい

記事を読む

西郡の局 徳川家康の娶ったはじめての側室で督姫の母

徳川家康のはじめての側室と伝わる西郡の局(にしのこおりのつぼね)は、大河ドラマ「どうする家康」で北香

記事を読む

豊臣秀長の死因や妻、描かれた小説と大河ドラマを徹底解説

2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、豊臣秀吉の弟である豊臣秀長が主

2026 大河ドラマ「豊臣兄弟!」のキャスト|ヒロイン役の永野芽郁の代役は?

2026年の大河ドラマ第65作目となる「豊臣兄弟!」は、久しぶりに戦国

藤原定子 夫・一条天皇に寵愛されたが実家の没落に見舞われた悲運の皇后

母の高階貴子や清少納言は取り上げたのですが、肝心の藤原定子を取り上げて

藤原宣孝 紫式部の夫で歳の差20歳以上?結婚生活は約3年で死別する

紫式部は、源氏物語という名作を世に出しましたが、当の本人は清少納言や和

清少納言と紫式部は犬猿の仲!?2度の結婚と藤原定子への宮仕え

紫式部のライバルとして名高い清少納言を取り上げます。 大河ドラマ

→もっと見る

PAGE TOP ↑