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穴山梅雪の最期が悲惨?正室の見性院は徳川家康の庇護を受け長生きする

まだ、続いてます~大河ドラマ「どうする家康」の登場人物紹介!武田家の家臣・穴山梅雪(穴山信君)を取り上げます。

穴山梅雪は、母が武田信玄の姉で嫁が武田信玄の娘という事で武田家家臣の中では筆頭の家柄でした・・・が、それでも裏切るときは裏切ります!

穴山梅雪が武田家を裏切って織田信長・徳川家康に寝返った背景やあっけない最期、そして正室だった見性院について紹介していきますね。

穴山梅雪を大河ドラマで演じた俳優

穴山梅雪は、決して主役になれる歴史上の人物ではないのですが、意外と大河ドラマに登場している人物でもあります。

穴山梅雪が登場する大河ドラマと演じた俳優を一覧にしてみました。

大河ドラマ「徳川家康」(1983) 演じた俳優:生井健夫
大河ドラマ「春日局」(1989) 演じた俳優:今西正男
大河ドラマ「秀吉」(1996) 演じた俳優:サンダー杉山
大河ドラマ「利家とまつ」(2002) 演じた俳優:重水直人
大河ドラマ「功名が辻」(2006) 演じた俳優:山本健翔
大河ドラマ「真田丸」(2016) 演じた俳優:榎木孝明
大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017) 演じた俳優:田中要次
大河ドラマ「どうする家康」(2023) 演じた俳優:田辺誠一

穴山梅雪の家族

穴山梅雪は、1541年(天文10年)に穴山信友の嫡男として誕生します。母は、武田信玄の姉である南松院です。

そして梅雪の正室が、信玄の次女・見性院で勝千代が誕生しています。勝千代は、1572年生まれなので跡取り息子の誕生は梅雪が30歳を超えてからの子なんですね。

その他、養女として秋山虎康の娘・お都摩の方(下山殿)がいます。家康の側室にするために一旦、養女にする必要がありました。

穴山梅雪の子供には、嫡子・勝千代のほか武田信親(見性院の兄)の側室となった娘がいます。史実では、梅雪の妻は正室の見性院しかわかっていませんが、梅雪にも側室がいたのか気になりますね。

穴山梅雪の裏切り

穴山梅雪は、武田信玄が存命中は重臣としてよく従っていましたが、武田勝頼が家督を相続すると次第に従わなくなってきます。

最初にその兆候がみられたのが、1575年(天正3年)の長篠の戦いです。この戦は、武田方の大敗で終わり多大な損害を被りました。しかし、穴山梅雪が率いた軍は戦をした記録がなくそもそも織田・徳川連合軍と戦をするのは消極的だったと伝わっています。

そして、穴山梅雪の離反が決定的となったのが、甲州征伐になります。

徳川家康と通じて梅雪がおさめる領国の安泰と名門武田家を名を嫡子・勝千代に継がせることを条件として敵方に降ったのです。さらに同じく武田家を裏切った木曽義昌と違い人質を早めに救出させるという抜け目のなさでした。

こうして穴山梅雪は、武田勝頼を裏切って織田・徳川に寝返ったのですが、そうそう事は上手く運びませんでした。

そのお話の前に、穴山梅雪が武田勝頼を裏切る大きな要因となった出来事も紹介しておきますね。それは、梅雪の嫡男・勝千代に勝頼の娘を嫁がせる話があったのですが、それを勝頼が反故にしたため梅雪が激怒したからだと伝わっています。

穴山梅雪の最期

1582年(天正10年)、甲州征伐のあとに穴山梅雪は徳川家康と共に織田信長のいる安土城を訪れています。この時に、信長から最高級のおもてなしを受けます。さらに堺では家康とともに遊覧をする記録も残っています。

しかし、そんな楽しい日々(?)は終わりに近付いています。同年6月2日、本能寺の変が起きてしまいます。

穴山梅雪は、本能寺の変で亡くなったわけではないのですが、混乱する中で畿内を脱出しようとしたところ落ち武者狩りに遭って亡くなってしまうのです。

一方、どこまでも運のよい徳川家康は伊賀越えをして国に帰る事が出来ました。梅雪は、家康を信じられず別行動をとってしまった悲劇なのですが、やはり未曾有の時は信じられなくても運のよい奴と行動を共にすべきという教訓ですね。

穴山梅雪の正室・見性院の逞しさ

穴山梅雪がまさかの死を遂げて穴山家(武田家)はどうなったのかですが、結果的に嫡男の勝千代が、武田信治となり武田家の当主になりました。

しかし、勝千代は父・梅雪が亡くなった5年後の1587年(天正15年)に亡くなってしまいました。そのため、家康と下山殿の子である万千代が武田信吉となり武田家を継ぎました。下山殿は早くに亡くなってしまったので梅雪の正室・見性院が養母となります。

ただ、武田信吉も病気がちだったため20歳ぐらいで亡くなり結局は武田家は断絶してしまうのです。

見性院は、梅雪や勝千代や武田信吉に先立たれてしまいますが、徳川家康の庇護を受けて江戸城北の丸に屋敷を与えられて長生きしました。その間に徳川2代将軍のご落胤である保科正之を養育したりもしました。

亡くなったのは1622年(元和8年)で、夫の梅雪死去から40年後の事でした。

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