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豊臣秀吉の妹 旭姫は夫と離縁させられて徳川家康の正室になる

大河ドラマ「どうする家康」の放送もあと残り2回ですかね?最終回は確か12月17日でしたね。みだ見ていない録画したのが沢山残ってる・・・。

さて、今回紹介する歴史上の人物は、旭姫です。豊臣秀吉の妹で徳川家康の継室になった女性であります。秀吉に強制的に夫と離縁させられて家康に嫁ぐことになった悲劇の女性の生涯です。

豊臣秀吉の妹 旭姫について

旭姫(あさひひめ)は、1543年に父の竹阿弥と母のなか(大政所)の間に誕生します。兄の豊臣秀吉は異父兄にあたります。もう一人の兄、豊臣秀長とは両親同じです。

農民出身ということで旭姫も最初の夫は農民でしたが、兄・秀吉が出世するたびに夫も出世していき武士になりました。そうしてその夫は佐治日向守という名前を名乗るようになりました。

旭姫と夫・佐治日向守には子供はいませんでした。そのことも影響したのか旭姫は突然、兄・秀吉から夫と離縁して徳川家康の後妻になれと命じられてしまうのです。

旭姫 徳川家康の正室になる

1584年(天正12年)の小牧・長久手の戦いで、和睦することになった豊臣秀吉と徳川家康。秀吉は、家康を自分に従わせるために自分の義理の弟にしようと企みます。

そのためには、まず旭姫を佐治日向守と離縁させる必要があります。天下人になった秀吉に逆らえない妹夫婦は泣く泣く別れることになります。佐治日向守は旭姫と別れたあと自殺したとも伝わります。

旭姫は、1586年(天正14年)正式に徳川家康の正室(継室)として嫁ぐことになります。この時、旭姫は44歳で徳川家康は45歳だったそうです。旭姫は駿河に住むことになったので駿河御前と呼ばれるようになりました。

その後、家康は旭姫を娶っても上洛はしませんでした。今度は秀吉の母・大政所まで人質として徳川家に送り込まれてきたので、家康はさすがに降参して上洛することになり秀吉の臣下に入る事となりました。

豊臣秀吉の妹 旭姫の最期

旭姫は、徳川家康に嫁いだときすでに体が弱かったそうです。家康に嫁いで4年後の1590年(天正18年)正月に病気で亡くなっています。享年は47歳でした。

旭姫は、1588年(天正16年)に母の大政所の見舞いに上洛したり又、亡くなる時には聚楽第に戻って亡くなっています。

母や秀吉たちは旭姫の死に目に会えましたが、夫の徳川家康は小田原征伐があり会う事は叶いませんでした。ただ、家康は京都の東福寺に塔頭南明院を建立して旭姫の菩提を弔いました。

旭姫と徳川家康の夫婦関係ですが、男女の情というのはないかもしれませんが正室として大切にされていたのではと思います。

豊臣秀吉の妹 旭姫役は?

2023大河ドラマ「どうする家康」での旭姫役は、山田真歩が演じています。

失礼ながら美人女優が演じる役ではなく年増の個性派女優が演じる役という印象が強いです。野川さんとか綺麗ですが、年齢的にね。

ただ、旭姫役で異彩を放っているのが1996年の大河ドラマ「秀吉」です。この時は国民的美少女出身の細川直美(当時21歳)が演じました!

以下、大河ドラマで旭姫(朝日姫)を演じた役者さんです。

1981年「おんな太閤記」・・・泉ピン子
1983年「徳川家康」・・・岩本多代
1987年「独眼竜政宗」・・・野川由美子
1996年「秀吉」・・・細川直美
2006年「功名が辻」・・・松本明子
2011年「江~姫たちの戦国~」・・・広岡由里子
2016年「真田丸」・・・清水ミチコ
2023年「どうする家康」・・・山田真歩

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