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茶屋四郎次郎 徳川家康の伊賀越えを助け信頼を得る!徳川家の御用商人になる

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大河ドラマにおける茶屋四郎次郎は、幾度となく登場しています。

2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」では、茶屋四郎次郎役を歌舞伎俳優の中村勘九郎が演じます。

茶屋四郎次郎を名乗る経緯

茶屋四郎次郎は、安土桃山時代から江戸初期にかけて徳川家康の側近として活躍した豪商になります。そして、茶屋四郎次郎という名前は、豪商の通称でありその当主が代々受け継いできた名前なのです。

茶屋家の始まりですが、小笠原長時の家臣であった中島明延(初代・茶屋四郎次郎の父親)が合戦で傷を負い武士をやめた事に始まります。

明延は小笠原氏から支援を受けて商人となります。そして、京都で店を構える事になりますが、当時の将軍・足利義輝が、この店に茶を飲みにきた事から「茶屋」という姓を名乗り始めました。

茶屋四郎次郎の生涯について

初代の茶屋四郎次郎(清延)は、若い頃から家康に仕えていました。

家康が武田家に敗北した三方ヶ原の戦いにおいて、目覚ましい活躍をして後に家康からその功績をたたえられ、橘の家紋を賜る事となりました。

その後、徳川家康が参加した合戦にはほとんど参加し小田原攻めまでの18年間で53回もの合戦に参加する家康にとって不可欠な存在になっていきます。

その後も節目節目で家康を助けて徳川家ご用達の大商人として不動の地位を確立していくのです。

茶屋四郎次郎と徳川家康の伊賀越え

1582年に、徳川家康は茶屋四郎次郎の案内で堺で遊興していた際に京都本能寺で織田信長が討たれた報に接します。

この時、家康はわずかな供回りしか同行していませんでした。もしも明智光秀の軍勢や落武者狩りに襲われれば命が失いかねない危機的な状況にいました。

家康は京都の知恩院で切腹を決意するほどの状況になるものの、側近たちに説得されて三河を目指して京都を脱出しようと決意します。この時家康に同行したのはわずか30名程度だったと伝わります。

茶屋四郎次郎は、家康の危機を救うべくして家康の道案内役を申し出ます。そして、茶屋四郎次郎が行った手法というのがまずは家康の安全を確保することでした。

地元の顔役たちに所有する金子銀子を徳川の殿様からの物だと手渡します。また、手元の金子銀子が尽きた後も、商人から借りてまで金子銀子の都合をつけ無事家康たちが岡崎城に到着するために尽力しました。

徳川家康が伊賀越えを成功させたのは家臣たちの力だけでなくこのように茶屋四郎次郎の活躍も大きかったのだと思われます。

茶屋四郎次郎の最期

初代・茶屋四郎次郎は、家康から絶大な信頼を得て徳川家の御用商人として取り立てられ享年52歳でこの世を去りました。

その後、初代の長男である茶屋四郎次郎(清忠)が2代目を継ぎました。ただ、2代目は父が亡くなった7年後に急逝してしまったので、その弟が継ぎ3代目・茶屋四郎次郎(清次)と名乗ることになりました。

徳川家康と直接関わった茶屋四郎次郎は、3代目までになりますね。

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